十 三 居酒屋。 『居酒屋お夏 十 祝い酒 (幻冬舎時代小説文庫)』(岡本さとる)の感想(8レビュー)

HAKUEI(PENICILLIN)ラジオトーク番組「居酒屋はくえい」 <第三十回>

十 三 居酒屋

祝い酒ー居酒屋お夏シリーズの10作目 完結 2019. 12発行。 字の大きさは…中。 白瓜、飴玉、祝い酒の短編4話。 【白瓜】 彫金師・勝太郎が、このところ後をつけられたり、女に横面を張られたりしていた事が自分とそっくりな遊び人の辰太郎に間違われた事だと分かる。 勝太郎は、自分は貰い子であり、もしかすると、自分には兄弟がいるのでないかと思い。 御用聞きの牛町の仁吉親分に調べを頼むと、辰太郎とは双子の兄弟だと分かる。 仁吉親分は、辰太郎に兄・勝太郎と会ってはと言うと… 【飴玉】 お夏は、千住に豊久のおりんを尋ねた帰り、麻蔵達一味に両親を殺された10才ぐらいの福太郎を助ける。 お夏は、麻蔵が探している木札の符牒を餌に麻蔵をおびき出すと…。 【祝い酒】 大嶽惣十郎とお夏たちは、仇と狙う小椋市兵衛を襲ったが、市兵衛の罠にはまり危ういところを南町奉行所同心・濱名茂十郎に助けられる。 そのとき千住の市蔵が、小椋市兵衛であることを知る。 濱名茂十郎によって千住の市蔵は、千住を追われ江戸府内の隠れ家に身を潜めて復活の時を待っていた。 そんな中で千住の市蔵は、お夏が自分が斬った相模屋のお豊の娘・お夏である事に気が付く。 そして、濱名茂十郎が千住の市蔵の隠れ家を襲った時。 千住の市蔵は、お夏の居酒屋に…。 【読後】 居酒屋お夏シリーズは、10作目で完結である。 「居酒屋お夏」は、人情物と仇討ちの2本立てであるが。 私は、お夏が居酒屋に来る客たちにまつわる人情物が好きである。 最後は、居酒屋で千住の市蔵がお夏と斬りあうがお夏の小太刀が千住の市蔵の体へ…、その時、火災で居酒屋の天井が崩れる…、 お夏は、どうなったのか…、続編は有るのか、お夏の生死が…。 時代劇の巨匠 岡本さとる作 長編書き下ろし小説 『居酒屋お夏』 全10巻。 レビュー第一声は、長い、長すぎる。 である。 この手の仇討ち話に、10巻は要らない。 せいぜい、2巻、600ページで十分である。 本筋には必ずしも必要でない寄り道が多すぎる。 待ちに待たされた肝心の仇討ち場面は、 最後の最後、第10巻目のしかも最後の10ページである。 例えは悪いが、性行為に及んでおきながら、 なかなかクライマックスに行かさないのと同じ。 しかも、到ったはいいが、一瞬で終わる。 確かに、この手の仇討ちもの、長いものが多い。 先の、知野みさき作『上絵師 律の似顔絵帖』なども、 4巻1300ページの長編もの。 ただ、この作品は仇討ちの他に主要テーマを持たせ、 仇討ちの後も話しは続かせており、全体としては許容範囲内。 『居酒屋お夏』も、寄り道それぞれについては味があり面白い。 『居酒屋お夏 短編集』として出せば、文句はないところ。 さて、この作品。 母親を無礼打ちとか理不尽な理由を付けて斬り殺され、 父親もそれが元で生業から外れ病いで死ぬという不幸な娘 お夏の仇討ち話である。 お夏も本来ならまともに嫁いで女としての幸せな生涯を過ごせる筈の人生が狂い、 化粧っ気なく、毒舌で、くそ婆ぁと煙たがられる居酒屋の女将をしながら 仇討ちの機会を覗っているのである。 そんなお夏の味方となってくれる常連客が次第に増えていくのである。 居酒屋の常連客の一人である同心の濱名茂十郎、 同じく同心であった父親が千住の市蔵という 正体不明の大悪党に滅多斬りにされ殺される。 実はその市蔵という男は、正に、お夏の母の仇、 武家の剣道指南役として仕える小椋市兵衞と同一人物だったのである。 お夏が探している仇と、茂十郎が探す仇が同じ男であったのだ。 そうするうち、 市蔵が身を潜めているという館があるとの知らせが入った。 白山権現裏の寮とか、居酒屋からは遠く離れた処であった。 ところがである、】.......... 「いざという時は助っ人を頼む・・・・・」 茂十郎はお夏にそう持ちかけた上で、 お夏自身は目黒の居酒屋に居なければならなぬゆえにと、 仇討ちの場にくることを拒んでいた。 *【なにゆえ、作者は、お夏を仇討ちの場に行かさないのか。 小説にならないではないか。 そろそろ、ストーリーに対する違和感が出て来た。 この日、お夏はかつての仲間達を総動員して、 そっと茂十郎の助っ人に向かわせた。 *【仇討ち場から遠く離れた居酒屋には、 お夏たった一人しかいないというシチュエーション。 作者が、ラストのクライマックスに向けて黙々と伏せんを打っていたことに、 この時、まだ気が付かなかった。 そしてこのあと、やっと作者の意図に気が付いたのである】............. 六人は、主戦場であった表の庭へ戻り、 手早く賊達を縄で縛り上げつつ、 「市蔵はどこへ行った?」 と、勘吉と十次兵衛を締め上げた。 「ふふふ、元締めはおれ達のように不覚は取らねえお人だよ。 お前の相手をするより、女を斬ってみてえとお出かけさ」 勘助は薄笑いを浮かべながら、茂十郎をじっと見て嘲るように言った。 「女! 何だと・・・」 「何でえ・・・、おめえ達と一緒じゃなかったのかい。 ふふふ、そんなら元締も無駄足にならねえで、済んだってもんだ」 「しっ、しまったぁ!」 茂十郎は市蔵に計られたことをそのとき知った。 「旦那! ごめんなすって!」 清次は「お嬢・・・!」と叫び声を残し塀を跳び越えた。 「お嬢!」鶴吉も後を追った。 茂十郎は、手先のものに番所への言付けを託し、 残る二人と木戸門を駆け抜けた。 もう今から駆けたところで勝負はついていよう。 決着はついていようが、どうあろうが、 お夏をひとり残した居酒屋に一刻も早く辿り着く こと以外何も考えられなかった。 「あの女が容易く斬られる筈があるものか。 そんなはずが・・・・・」 *【このあと、ラスト10ページのクライマックスシーンへとつづく】 『居酒屋お夏 第十巻 第三話 祝い酒 十七』 「何とはなしに、来るんじゃないかと思っていましたよ・・・・・」 その武士が居酒屋に現れた時、お夏は不思議と心が安らいだ。 ひょっとして、恋焦がれた男と巡り会えた女は、 こういう心地になるのかと思ったものだ。 縄暖簾をかけんとしたところに、 「邪魔するぜ・・・・・」 と、武士は入って来た。 黒い夏羽織に白い帷子、袴はお召し。 物持ちの浪人か、身分のある武士の微行姿かと 思えるこの男は、千住の市蔵であった。 逃亡の中、 しっかりとお夏の正 体を見極めて、 客が寄りつかぬ昼下がりにやって来るとは大したものだ。 今日は店を閉めているのも承知の上であったのだろうか。 そしてただ一人で、 武士であった小椋市兵衛を懐しむように 現れたのは芝居がか っている。 「こうして訪ねる方が、 手間が省けるというものだ」 市蔵は静かに言った。 「ええ、 お互いにね」 お夏は板場からにこやかに応えた。 その右手は、目の前の棚に忍ばせてある、朱鞘の小太刀に伸びている。 「千住の元締、 お前の乾分はどうしているんだい?」 「さあ、 今頃は忌々しい木っ端役人を始末しているのではないかな」 「そいつはおあいにくさまだね。 あべこべに、 あたしの仲間に始末されているだろ うよ」 「なるほど、 そういうことか。 お前逹にはしてやられてばかりだな」 市蔵は、 茂十郎とお夏の一党が、 陰で巧みに手を取り合っていたことに気付いた が、 その表情はさばさばとしていた。 「千住の市蔵も、 いよいよ年貢の納め時だね」 「いや、 千住の市蔵はもう死んじまったぜ。 今ここにいるのは生まれ変わった小椋 市兵衛だ」 「ふふふ、 どっちにしろあたしの親の仇だ・・・・・」 お夏は店の入れ込みに出た。 その手にはしっかりと件の小太刀が握られている。 入れ込みの床几は端に寄せられているから、 二人が斬り合うくらいの広さはある。 「言っておくが、 お前の仇はおれに女を斬るように仕向けた菅山大三郎だ」 「その仇は、 あたしのお父っさんが、 もう討ったよ」 「そうか・・・・・、 そうだったのか。 こいつは好い・・・・・」 市兵衛はニャリと笑った。 「お前の強さは、 親父仕込みというわけか」 「お父っさんが、 どれほど強かったか、 その由縁から話すかい?」 「少しばかり気になるが、 今ここで聞くのも面倒だ。 まずお前を返り討ちにして、 おれはまた斬るか斬られるかの魔界に戻るのだ」 「ふん、 恰好をつけたって、 ただの人殺しじゃあないか」 「人殺しは、 お前も同じだ」 「あたしとあんたを一緒にするんじゃあないよ。 あたしのおっ母さんは、 困ってい る人を助けようとしたんだ。 それを無慈悲に斬り倒したお前は、 人の皮を被った鬼 だ。 魔界に戻る前に、 あたしが地獄へ送ってやるよ」 お夏は抜刀した。 「よし、 ならば女、 まず戦いの血祭りに上げてやろう。 お前の母親が斬られたのは、 下々の者の分際で、 畏れ多くもおれ逹武士に、 出過ぎた口を利いた、 当然の報いだ。 だが、 お蔭でおれは退屈な武士の暮らしから逃れられたぜ」 「あたしのおっ母さんがあんたのような化け物を 造っちまったのかもしれないね え」 「そうだ。 小椋市兵衛という男は、 鬼のように押し黙っているのかと 思ったら、 こんなにお喋りだったとはね」 お前にわたしの何がわかるのだとばかりに、 お夏は突き放した 話せば話すほど、 この男を殺したくなった。 憎しみというような言葉で表せるものではない。 人助けに生きた二親と仲間達の想いをこ奴にぶつけて、 どちらが正しく刃を揮っ てきたか、 ここで決着をつけてやろうと、 闘志が湧いてきたのだ。 「ふッ、 憎まれ口よの。 お前の仲間 はおらぬ。 命はもらったぞ……」 市兵衛は、 無駄口もここまでだと、 自らも太刀を抜いた。 いくらお夏が凄腕でも、 女一人に後れをとるつもりはなかった。 だがお夏も負ける気はしない。 ここは家の中だ。 狭いところでの斬り合いでは小太刀の術が生きる。 若き日に、 十年の間、 足柄山に隠棲する武芸者に弟子入りをして、 徹底的に術を 仕込まれた相模屋長右衛門は、 「お夏お前は女ゆえ、 長い刀を振り回す機会は少なかろう」 そう言って、 お夏にしっかりと小太刀の術を仕込んだ。 それゆえ、 危ない時は家の中や、 木立の中で戦えば腕の立つ男にも引けはとらないと、 お夏は争闘の中で学んだ。 おまけにここは勝手知ったる居酒屋である。 ーーーやってやろうじやあないか。 お夏は、 清次が濱名茂十郎の助っ人に出てから、 妙な胸騒ぎに襲われていて、 臨戦態勢を整えていた。 柄を握る右手に索早く手拭いを巻き付けて、 小太刀を叩き落されぬようにすると、 「小椋市兵衛、 母親の仇だ……」 じりじりと歩み寄った。 既に店の仕込みのために、 欅は十字に綾なしていた。 「うむッ!」 お夏は、 市兵衛の出方を確かめんと、 ぐっと前へ出て、 牽制の一刀をくれた。 市兵衛は、 さっと後退すると下段に構えた。 そこは心得たもので、 彼の太刀はやや短かめで、振り回すことなく、 剣先を鋭くお夏の左目に向けている。 「諦めろ・・・・・。 所詮は女の生兵法だ・・・・・」 市兵衛は冷徹な目を向けた。 「さてねえ……。 女の生兵法ほど、読めないものはないんだよ!」 叫ぶやお夏は、傍の皿を左手で掴み、水平に投げつけた。 たちまちのうちに五枚の皿が、市兵衛を襲った。 手裏剣をかわすのとはわけが違う。 皿は大きさがあり、 しかも五枚共に軌道が違 って飛んでくる。 かわし、刀で払いのけたが、 その内の二枚は狭い入れ込みの中にいる市兵衛の両肩を捉え、 彼の構えを崩させた。 そこを狙ってお夏は斬り込んだ。 市兵衛は、このような立合は初めてで、すっかりと調子を崩されたが、 斬り合いになると体に沿み込んだ術が彼を守った。 お夏の攻めを見事にかわすと、 「お前は、おれに斬られる運命なのだ!」 手練の諸手突きを、お夏に見舞った。 お夏はそれをすんでのところでよけて、 今度は油の壺を市兵衛の前に倒した。 「おのれ・・・・・」 市兵衛は油のぬめりに足をとられてよろめいた。 「今度はこれだよ!」 お夏は捨て身で、そこへ鼈の火種で箸に火を点け投げつけた。 市兵衛の前でぼッと炎が立った。 市兵衛はとび下がったが、その刹那、 煙で目をやられて、堪らず外へ出んとした。 お夏はそうはさせじと行く手を塞いだ。 「この居酒屋はあたしの城なんだ。 ここじゃあ、 あたしに敵う者はいないのさ!」 横に薙いだ小太刀の刃が、市兵衛の左の上腕を斬り裂いた。 「うむッ!」 市兵衛は、小上がりの上に飛び乗った。 居酒屋の中は、火と煙に包まれている。 「まだまだ!」 市兵衛は、不利を悟り、太刀をお夏に投げつけ、小太刀を抜いた。 何度も命のやり取りをしてきた男である。 火煙の中でも動じなかった。 右手で上下左右に小太刀を揮い、お夏を攻め立てた。 しかし、居酒屋の中ではお夏の戦法が勝る。 いざという時は、この店の中でいかに戦うか、 日頃から頭の中に描いていた。 「くらえ!」 お夏は左手で、傍らに積まれた折敷を投げた。 これも大型の十字手裏剣のごとく、 市兵衛に飛来する。 「小廂な!」 市兵衛はとび下がりつつ、 これを小太刀で真っ二つにした。 ーーー かかりやがった。 その刹那、お夏はニャリと笑った。 市兵衛がとび下がったところは、濱名茂十郎お気に入りの席だが、 今は床がいたんでいて、使っていないところであった。 「うッ!」 市兵衛の足が床にめり込んだ。 「死ね!」 お夏は、体勢を崩した市兵衛に、 体を預けるようにして、 右手に手拭いで固定した小太刀を突き入れた。 二人の動きが止まった。 「まさか・・・・・」 市兵衛は振り上げた己が小太刀をどうすることも出来ず、 「このおれが、まさか女にやられるとは・・・・・」 お夏の耳許で呻いた。 「女を殺すからさ・・・・・」 お夏は刀に袂りを入れると、突きとばすようにして、市兵衛から離れた。 燃えさかる炎の中で、小椋市兵衛は目を剥いたまま動かなくなった。 こんな奴のために、母が死に、父は盗賊と化し、 自分は復讐に生きてきたのであ ろうかーー。 そう思うと体の力がすべて抜けた。 「お父っさん、おっ母さん、みんな・・・・・。 仇は討ったよ・・・・・。 さあ、玉子焼で祝い 酒といこうか!」 体中から振り絞るようにお夏が吠えた時。 居酒屋の天井が音を立てて崩れ落ち、火煙が辺りを呑み込んだ。 この作品は書き下ろしです。

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十 三 居酒屋

祝い酒ー居酒屋お夏シリーズの10作目 完結 2019. 12発行。 字の大きさは…中。 白瓜、飴玉、祝い酒の短編4話。 【白瓜】 彫金師・勝太郎が、このところ後をつけられたり、女に横面を張られたりしていた事が自分とそっくりな遊び人の辰太郎に間違われた事だと分かる。 勝太郎は、自分は貰い子であり、もしかすると、自分には兄弟がいるのでないかと思い。 御用聞きの牛町の仁吉親分に調べを頼むと、辰太郎とは双子の兄弟だと分かる。 仁吉親分は、辰太郎に兄・勝太郎と会ってはと言うと… 【飴玉】 お夏は、千住に豊久のおりんを尋ねた帰り、麻蔵達一味に両親を殺された10才ぐらいの福太郎を助ける。 お夏は、麻蔵が探している木札の符牒を餌に麻蔵をおびき出すと…。 【祝い酒】 大嶽惣十郎とお夏たちは、仇と狙う小椋市兵衛を襲ったが、市兵衛の罠にはまり危ういところを南町奉行所同心・濱名茂十郎に助けられる。 そのとき千住の市蔵が、小椋市兵衛であることを知る。 濱名茂十郎によって千住の市蔵は、千住を追われ江戸府内の隠れ家に身を潜めて復活の時を待っていた。 そんな中で千住の市蔵は、お夏が自分が斬った相模屋のお豊の娘・お夏である事に気が付く。 そして、濱名茂十郎が千住の市蔵の隠れ家を襲った時。 千住の市蔵は、お夏の居酒屋に…。 【読後】 居酒屋お夏シリーズは、10作目で完結である。 「居酒屋お夏」は、人情物と仇討ちの2本立てであるが。 私は、お夏が居酒屋に来る客たちにまつわる人情物が好きである。 最後は、居酒屋で千住の市蔵がお夏と斬りあうがお夏の小太刀が千住の市蔵の体へ…、その時、火災で居酒屋の天井が崩れる…、 お夏は、どうなったのか…、続編は有るのか、お夏の生死が…。 時代劇の巨匠 岡本さとる作 長編書き下ろし小説 『居酒屋お夏』 全10巻。 レビュー第一声は、長い、長すぎる。 である。 この手の仇討ち話に、10巻は要らない。 せいぜい、2巻、600ページで十分である。 本筋には必ずしも必要でない寄り道が多すぎる。 待ちに待たされた肝心の仇討ち場面は、 最後の最後、第10巻目のしかも最後の10ページである。 例えは悪いが、性行為に及んでおきながら、 なかなかクライマックスに行かさないのと同じ。 しかも、到ったはいいが、一瞬で終わる。 確かに、この手の仇討ちもの、長いものが多い。 先の、知野みさき作『上絵師 律の似顔絵帖』なども、 4巻1300ページの長編もの。 ただ、この作品は仇討ちの他に主要テーマを持たせ、 仇討ちの後も話しは続かせており、全体としては許容範囲内。 『居酒屋お夏』も、寄り道それぞれについては味があり面白い。 『居酒屋お夏 短編集』として出せば、文句はないところ。 さて、この作品。 母親を無礼打ちとか理不尽な理由を付けて斬り殺され、 父親もそれが元で生業から外れ病いで死ぬという不幸な娘 お夏の仇討ち話である。 お夏も本来ならまともに嫁いで女としての幸せな生涯を過ごせる筈の人生が狂い、 化粧っ気なく、毒舌で、くそ婆ぁと煙たがられる居酒屋の女将をしながら 仇討ちの機会を覗っているのである。 そんなお夏の味方となってくれる常連客が次第に増えていくのである。 居酒屋の常連客の一人である同心の濱名茂十郎、 同じく同心であった父親が千住の市蔵という 正体不明の大悪党に滅多斬りにされ殺される。 実はその市蔵という男は、正に、お夏の母の仇、 武家の剣道指南役として仕える小椋市兵衞と同一人物だったのである。 お夏が探している仇と、茂十郎が探す仇が同じ男であったのだ。 そうするうち、 市蔵が身を潜めているという館があるとの知らせが入った。 白山権現裏の寮とか、居酒屋からは遠く離れた処であった。 ところがである、】.......... 「いざという時は助っ人を頼む・・・・・」 茂十郎はお夏にそう持ちかけた上で、 お夏自身は目黒の居酒屋に居なければならなぬゆえにと、 仇討ちの場にくることを拒んでいた。 *【なにゆえ、作者は、お夏を仇討ちの場に行かさないのか。 小説にならないではないか。 そろそろ、ストーリーに対する違和感が出て来た。 この日、お夏はかつての仲間達を総動員して、 そっと茂十郎の助っ人に向かわせた。 *【仇討ち場から遠く離れた居酒屋には、 お夏たった一人しかいないというシチュエーション。 作者が、ラストのクライマックスに向けて黙々と伏せんを打っていたことに、 この時、まだ気が付かなかった。 そしてこのあと、やっと作者の意図に気が付いたのである】............. 六人は、主戦場であった表の庭へ戻り、 手早く賊達を縄で縛り上げつつ、 「市蔵はどこへ行った?」 と、勘吉と十次兵衛を締め上げた。 「ふふふ、元締めはおれ達のように不覚は取らねえお人だよ。 お前の相手をするより、女を斬ってみてえとお出かけさ」 勘助は薄笑いを浮かべながら、茂十郎をじっと見て嘲るように言った。 「女! 何だと・・・」 「何でえ・・・、おめえ達と一緒じゃなかったのかい。 ふふふ、そんなら元締も無駄足にならねえで、済んだってもんだ」 「しっ、しまったぁ!」 茂十郎は市蔵に計られたことをそのとき知った。 「旦那! ごめんなすって!」 清次は「お嬢・・・!」と叫び声を残し塀を跳び越えた。 「お嬢!」鶴吉も後を追った。 茂十郎は、手先のものに番所への言付けを託し、 残る二人と木戸門を駆け抜けた。 もう今から駆けたところで勝負はついていよう。 決着はついていようが、どうあろうが、 お夏をひとり残した居酒屋に一刻も早く辿り着く こと以外何も考えられなかった。 「あの女が容易く斬られる筈があるものか。 そんなはずが・・・・・」 *【このあと、ラスト10ページのクライマックスシーンへとつづく】 『居酒屋お夏 第十巻 第三話 祝い酒 十七』 「何とはなしに、来るんじゃないかと思っていましたよ・・・・・」 その武士が居酒屋に現れた時、お夏は不思議と心が安らいだ。 ひょっとして、恋焦がれた男と巡り会えた女は、 こういう心地になるのかと思ったものだ。 縄暖簾をかけんとしたところに、 「邪魔するぜ・・・・・」 と、武士は入って来た。 黒い夏羽織に白い帷子、袴はお召し。 物持ちの浪人か、身分のある武士の微行姿かと 思えるこの男は、千住の市蔵であった。 逃亡の中、 しっかりとお夏の正 体を見極めて、 客が寄りつかぬ昼下がりにやって来るとは大したものだ。 今日は店を閉めているのも承知の上であったのだろうか。 そしてただ一人で、 武士であった小椋市兵衛を懐しむように 現れたのは芝居がか っている。 「こうして訪ねる方が、 手間が省けるというものだ」 市蔵は静かに言った。 「ええ、 お互いにね」 お夏は板場からにこやかに応えた。 その右手は、目の前の棚に忍ばせてある、朱鞘の小太刀に伸びている。 「千住の元締、 お前の乾分はどうしているんだい?」 「さあ、 今頃は忌々しい木っ端役人を始末しているのではないかな」 「そいつはおあいにくさまだね。 あべこべに、 あたしの仲間に始末されているだろ うよ」 「なるほど、 そういうことか。 お前逹にはしてやられてばかりだな」 市蔵は、 茂十郎とお夏の一党が、 陰で巧みに手を取り合っていたことに気付いた が、 その表情はさばさばとしていた。 「千住の市蔵も、 いよいよ年貢の納め時だね」 「いや、 千住の市蔵はもう死んじまったぜ。 今ここにいるのは生まれ変わった小椋 市兵衛だ」 「ふふふ、 どっちにしろあたしの親の仇だ・・・・・」 お夏は店の入れ込みに出た。 その手にはしっかりと件の小太刀が握られている。 入れ込みの床几は端に寄せられているから、 二人が斬り合うくらいの広さはある。 「言っておくが、 お前の仇はおれに女を斬るように仕向けた菅山大三郎だ」 「その仇は、 あたしのお父っさんが、 もう討ったよ」 「そうか・・・・・、 そうだったのか。 こいつは好い・・・・・」 市兵衛はニャリと笑った。 「お前の強さは、 親父仕込みというわけか」 「お父っさんが、 どれほど強かったか、 その由縁から話すかい?」 「少しばかり気になるが、 今ここで聞くのも面倒だ。 まずお前を返り討ちにして、 おれはまた斬るか斬られるかの魔界に戻るのだ」 「ふん、 恰好をつけたって、 ただの人殺しじゃあないか」 「人殺しは、 お前も同じだ」 「あたしとあんたを一緒にするんじゃあないよ。 あたしのおっ母さんは、 困ってい る人を助けようとしたんだ。 それを無慈悲に斬り倒したお前は、 人の皮を被った鬼 だ。 魔界に戻る前に、 あたしが地獄へ送ってやるよ」 お夏は抜刀した。 「よし、 ならば女、 まず戦いの血祭りに上げてやろう。 お前の母親が斬られたのは、 下々の者の分際で、 畏れ多くもおれ逹武士に、 出過ぎた口を利いた、 当然の報いだ。 だが、 お蔭でおれは退屈な武士の暮らしから逃れられたぜ」 「あたしのおっ母さんがあんたのような化け物を 造っちまったのかもしれないね え」 「そうだ。 小椋市兵衛という男は、 鬼のように押し黙っているのかと 思ったら、 こんなにお喋りだったとはね」 お前にわたしの何がわかるのだとばかりに、 お夏は突き放した 話せば話すほど、 この男を殺したくなった。 憎しみというような言葉で表せるものではない。 人助けに生きた二親と仲間達の想いをこ奴にぶつけて、 どちらが正しく刃を揮っ てきたか、 ここで決着をつけてやろうと、 闘志が湧いてきたのだ。 「ふッ、 憎まれ口よの。 お前の仲間 はおらぬ。 命はもらったぞ……」 市兵衛は、 無駄口もここまでだと、 自らも太刀を抜いた。 いくらお夏が凄腕でも、 女一人に後れをとるつもりはなかった。 だがお夏も負ける気はしない。 ここは家の中だ。 狭いところでの斬り合いでは小太刀の術が生きる。 若き日に、 十年の間、 足柄山に隠棲する武芸者に弟子入りをして、 徹底的に術を 仕込まれた相模屋長右衛門は、 「お夏お前は女ゆえ、 長い刀を振り回す機会は少なかろう」 そう言って、 お夏にしっかりと小太刀の術を仕込んだ。 それゆえ、 危ない時は家の中や、 木立の中で戦えば腕の立つ男にも引けはとらないと、 お夏は争闘の中で学んだ。 おまけにここは勝手知ったる居酒屋である。 ーーーやってやろうじやあないか。 お夏は、 清次が濱名茂十郎の助っ人に出てから、 妙な胸騒ぎに襲われていて、 臨戦態勢を整えていた。 柄を握る右手に索早く手拭いを巻き付けて、 小太刀を叩き落されぬようにすると、 「小椋市兵衛、 母親の仇だ……」 じりじりと歩み寄った。 既に店の仕込みのために、 欅は十字に綾なしていた。 「うむッ!」 お夏は、 市兵衛の出方を確かめんと、 ぐっと前へ出て、 牽制の一刀をくれた。 市兵衛は、 さっと後退すると下段に構えた。 そこは心得たもので、 彼の太刀はやや短かめで、振り回すことなく、 剣先を鋭くお夏の左目に向けている。 「諦めろ・・・・・。 所詮は女の生兵法だ・・・・・」 市兵衛は冷徹な目を向けた。 「さてねえ……。 女の生兵法ほど、読めないものはないんだよ!」 叫ぶやお夏は、傍の皿を左手で掴み、水平に投げつけた。 たちまちのうちに五枚の皿が、市兵衛を襲った。 手裏剣をかわすのとはわけが違う。 皿は大きさがあり、 しかも五枚共に軌道が違 って飛んでくる。 かわし、刀で払いのけたが、 その内の二枚は狭い入れ込みの中にいる市兵衛の両肩を捉え、 彼の構えを崩させた。 そこを狙ってお夏は斬り込んだ。 市兵衛は、このような立合は初めてで、すっかりと調子を崩されたが、 斬り合いになると体に沿み込んだ術が彼を守った。 お夏の攻めを見事にかわすと、 「お前は、おれに斬られる運命なのだ!」 手練の諸手突きを、お夏に見舞った。 お夏はそれをすんでのところでよけて、 今度は油の壺を市兵衛の前に倒した。 「おのれ・・・・・」 市兵衛は油のぬめりに足をとられてよろめいた。 「今度はこれだよ!」 お夏は捨て身で、そこへ鼈の火種で箸に火を点け投げつけた。 市兵衛の前でぼッと炎が立った。 市兵衛はとび下がったが、その刹那、 煙で目をやられて、堪らず外へ出んとした。 お夏はそうはさせじと行く手を塞いだ。 「この居酒屋はあたしの城なんだ。 ここじゃあ、 あたしに敵う者はいないのさ!」 横に薙いだ小太刀の刃が、市兵衛の左の上腕を斬り裂いた。 「うむッ!」 市兵衛は、小上がりの上に飛び乗った。 居酒屋の中は、火と煙に包まれている。 「まだまだ!」 市兵衛は、不利を悟り、太刀をお夏に投げつけ、小太刀を抜いた。 何度も命のやり取りをしてきた男である。 火煙の中でも動じなかった。 右手で上下左右に小太刀を揮い、お夏を攻め立てた。 しかし、居酒屋の中ではお夏の戦法が勝る。 いざという時は、この店の中でいかに戦うか、 日頃から頭の中に描いていた。 「くらえ!」 お夏は左手で、傍らに積まれた折敷を投げた。 これも大型の十字手裏剣のごとく、 市兵衛に飛来する。 「小廂な!」 市兵衛はとび下がりつつ、 これを小太刀で真っ二つにした。 ーーー かかりやがった。 その刹那、お夏はニャリと笑った。 市兵衛がとび下がったところは、濱名茂十郎お気に入りの席だが、 今は床がいたんでいて、使っていないところであった。 「うッ!」 市兵衛の足が床にめり込んだ。 「死ね!」 お夏は、体勢を崩した市兵衛に、 体を預けるようにして、 右手に手拭いで固定した小太刀を突き入れた。 二人の動きが止まった。 「まさか・・・・・」 市兵衛は振り上げた己が小太刀をどうすることも出来ず、 「このおれが、まさか女にやられるとは・・・・・」 お夏の耳許で呻いた。 「女を殺すからさ・・・・・」 お夏は刀に袂りを入れると、突きとばすようにして、市兵衛から離れた。 燃えさかる炎の中で、小椋市兵衛は目を剥いたまま動かなくなった。 こんな奴のために、母が死に、父は盗賊と化し、 自分は復讐に生きてきたのであ ろうかーー。 そう思うと体の力がすべて抜けた。 「お父っさん、おっ母さん、みんな・・・・・。 仇は討ったよ・・・・・。 さあ、玉子焼で祝い 酒といこうか!」 体中から振り絞るようにお夏が吠えた時。 居酒屋の天井が音を立てて崩れ落ち、火煙が辺りを呑み込んだ。 この作品は書き下ろしです。

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魚民 八戸十三日町店(八戸/もつ鍋)

十 三 居酒屋

湯貫氏から関東地区同期会の延期の連絡をいただきました。 華の十三期の皆様 (湯貫氏からはがきのお便り) 同期会延期についてのおしらせ 6月に予定していた「関東地区メンターに乗ったぞ会」は無期延期とします。 開催は状況を見て、おって、お知らせします。 皆さ~ん、お元気ですか? コロナに振り回されている日本ですが、大丈夫ですか? 幹事一同協議の結果、予定していた同期会は無期延期ということにしました。 傘寿の祝賀を兼ねて、生存の確認をしたいと思っていましたが、やむをえません。 次の案内が届くまで、不要不急の外出はやめて、ご家族とゆっくりしていてください。 健康第一です。 元気で八十路を楽しんでください。 令和2年3月10日 幹事代表 湯貫秀昭11月22日 上の写真:湯貫氏の近くの河津桜 🌸 2番目 :湯貫画伯が描いた奇跡の1本松の絵 華の十三期の皆様、お元気ですか? 本来なら、「桜」を追い求めて、楽しんでおられる頃でしょうが、今年は異常ですね。 暖冬で、北海道は雪が少なくて、助かりますが、その代り、コロナウィスル1000人超え! 湯貫様からの2枚の写真を、皆様の心にお届けします。 中野氏からミニ同期会忘年会 中野氏からミニ同期会の忘年会実施の連絡をいただきました。 華の十三期の皆様 11月22日 2005年(平成17年)から続けている近隣ミニ同期忘年会を入間市駅前の「魚民」で開きました。 参加者は有賀潤(代理・次女)、家長知史、荻野篤英、澤田稔、松本八津男、結城豊彦 立入八郎、中野久義の計8名でした。 幹事の立入氏のアイデアを駆使した設問に各人独自の特色ある回答で終始和やかに懇談しました。 常連の中には健康上の理由により参加できない者もいましたが、 またの再会を誓って2019年を結びました。 11区隊 中野 皆様、お元気ですか。 バタバタしているうちに12月が近づいてきました。 忘年会の季節になっています。 楽しいお酒を飲んでください。 中野さん、記事と写真をありがとうございました。 管理人 丹上氏の訃報 湯貫氏から、「丹上氏の訃報」の連絡をいただきました。 華の十三期の皆様、訃報のお知らせです 故丹上氏の奥様からの喪中はがきで判りました 第11区隊 丹上正臣氏におかれましては去る 6月18日に 肺がんのためご逝去されました。 78歳でした。 2年間の闘病だったそうです 「同期会が一番楽しい。 良い仲間に巡り会い幸せだったと申しておりました。 いろいろありがとうございました。 」・・と奥様(多恵子様)からのハガキに 書いてありました。 ここに謹んでお知らせいたします。 合掌 湯貫秀昭 湯貫氏から丹上氏の訃報を頂きました。 すぐに同期のアルバムを開き、いつも穏やかな丹上氏の懐かしい顔を あちこちで見つけました。 心から丹上氏のご冥福をお祈りいたします。 管理人 坂水区隊長 in 熊本 稲留氏から、「坂水区隊長 in 熊本」の報告をいただきました。 華の十三期の皆さま、 お変わりありませんか? 坂水区隊長(91歳)が、熊本陸軍幼年学校「熊幼会総会」(10月2日• 3日)に出席のため来熊されました。 この機会に小牟田氏、稲留(家内共)が同伴者としてお招きいただき 日目の行事に参加させていただきました。 以前から共に熊本陸軍幼年学校のことをよく伺っており、資料館が整備されているので機会があったら 見学をと言われておりました。 区隊長は47期、最終が49期で45期からの90歳直近から半ばまでの元気な方々が30名程集まられ 我々の10年後の姿と感じました。 幼年学校跡地は、現在、陸上自衛隊第北熊本駐屯地(8師団司令部並びに各種部隊)になっています。 区隊長のお隣は大阪在住のご子息、奈良の時にが小さく幹候校に連れていった時には 皆に遊んでもらったとのことでした。 稲留氏 記す 上の写真:熊幼会第65周年令和総会の写真 坂水区隊長は後列中央に写っています。 2番目 :左から「稲留氏、坂水区隊長のご子息、坂水区隊長、小牟田氏」 3番目 :写真の張り合わせ 坂水区隊長、御年90歳で益々、お元気とのこと。 区隊長よりも10歳若い、花の十三期、背筋を伸ばして、頑張りましょう。 北海道はすでに冬将軍の洗礼を受けました。 うがい手洗いで風邪と戦いましょう。 管理人 中四国・九州地区合同同期 実施報告 稲留氏から、中四国・九州地区合同同期の実施報告をいただきました。 華の十三期の皆さま、 お変わりありませんか? 台風19号までの各台風の各地でのダメージには心が痛みます。 10月7、8日(月• 火)に中四国• 九州合同13期会を別府にて行いました。 中四国3名、九州6名+夫人2名の計11名の参加でした。 大阪から三樹氏参加予定が当日キャンセルになりました。 和やかな会食後、8時過ぎから部屋での「語らい」は思い出話 今後の話など、あっという間に0時半となってしまいました。 みなさん、酒量は驚くほど少なくなり、話しに夢中での時が過ぎた集いでした。 次回は、2020年10月5、6日(月• 火)、 道後温泉にて中四国・九州地区合同で実施することになりました。 (九州地区は10月の第1月曜日• 火曜日に実施と第1回目の時に決めました。 ) 高齢になったことから、宿集合、会食、語らいの会、 朝食後解散の語らい中心のスタイルにし、観光等は各人が その前後にそれぞれで行うということにしました。 稲留 上の写真:宴会の写真 2番目 :ホテル転換前 3番目 :写真の張り合わせ 連続大型台風は各地に風水害の爪痕を残しました。 新聞テレビがその被害の状況を克明に報じています。 これから冬を迎えるにあたり、被災地の皆様の少しでも早い復興を祈ります。 管理人 中四国・九州地区合同同期 宮原君をしのぶ 頼まれた昔の写真を探して見たが、良いのが見つかりませんでした。 現在のようにスマホ・スナップもなく、また宮原君は意外と シャイなところがあり、写真嫌いでした。 フィルムではなく、昔の写真なので、色あせしており、比較的 良いのを選び、スキンして送りました。 生前の宮原は、同期会には参加しない性質だった事は皆が知るところです。 2017年9月頃、自分は博多で高校の同窓会に参加する機会に 彼の自宅に押しかけました。 ご馳走と歓談の後、更に芦屋のカラオケ店で飲んで 騒いだことが、今も、懐かしく想い出されます。 彼は、昔からハートに響く独特の歌い方、これに酔いしれ歌合戦を楽しみました。 その時、喉のことは一言もありませんでした。 そんな彼が最近懐かしく、好きな曲「知床旅情」の歌を ユーチューブで部屋に流したまま(BGMとして) これを私に電話で聞かせてくれて、旧交を暖めたひと時でした。 知床の岬に はまなすの咲くころ 思い出しておくれ 俺たちの事を 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜は明ける 松本 松本さんから、経歴概要を入手しましたので、追記します。 基本操縦過程終了後、初任地、新田原基地に配属されました。 F-86F要撃戦闘機の第10飛行隊に配属。 次いで、当時、 最新鋭のF-104Jの第202飛行隊に配属。 松島基地の F-2要撃戦術戦闘飛行隊と 専ら戦闘機操縦者として40歳まで活躍されました。 年齢制限による戦闘飛行隊の配置が解かれた後は 操縦教官として後輩の育成に尽力されました。 その後は航空団や航空警戒管制団を統括する西部航空方面隊司令部の 飛行職域幕僚として、方面隊の航空防衛力の維持向上に活躍されました。 定年退官後は、保険会社に就職、第二の人生を過ごしていました。 松本 合掌 上の写真:奈良操縦幹部候補生幹時代 中の写真:昭和60年頃 芦屋・操縦教官時代 下の写真:定年前の業務管理講習時代 宮原君とは同じ13区隊でしたが、働く環境が違い 何十年もご無沙汰していました。 訃報に接して、改めて懐かしく思い出します。 ご冥福をお祈りいたします。 管理人 第2回 メンターに乗ったぞ会 開催。 第2回 メンターに乗ったぞ会 開催 華の十三期会の皆様 今日は。 令和元年6月16日に開催しました。 入隊以来、60年、第2回メンターに乗ったぞ会。 東京上野、「東天紅」にて。 20名の老精鋭の13期生が集いました。 関東以外からは鈴木紀彦氏(北海道)・柳田正信氏(熊本) 杢尾光洋氏(長崎)の3名の参加でした。 1200時から14時30分まで、楽しく過ごしました。 聴力の衰えた同期生も散見されて、やはり80歳近くになると 加齢による老化?現象がでるんだなと、思いました。 青春時代のビデオを観、隊歌演習をやって、来年も元気に会 おうと約束して解散! 来年も6月16日に東天紅でやる予定です。 湯貫 上の写真:幹事の皆さん 中の写真:記念写真 下の写真:東京スカイツリー 湯貫さま、投稿をありがとうございました。 参加できませんでしたが、写真で、雰囲気を味わっています。 旧政府専用機の退役式。 航空学生殉職者顕彰館訪問の松本氏の文のご紹介 航空学生殉職者英霊の慰霊実施報告 2019.6. 2 松本 八津男 令和元年、6月2日、防府北基地、航空学生顕彰館顕彰室において 航空学生教育群司令立会いのもと、殉職者英霊に慰霊することができ 長年の願いが叶いました。 同期の水田 弘君、吉岡 弘行君、辺見 紀男君の英霊をはじめ、 幾多の先輩・後輩の遺影に接し、在りし日の活躍を偲ぶことができました。 かつてはF-86F、F-104J、F-4EJ、F-15J戦闘機 操縦者の一人として航空総隊戦技競技会参加や航空祭展示飛行などで 背筋が凍りつく事態に幾度となく遭遇するも、運よく 生きながらえたのは 英霊の貴重な教訓のおかげと思います。 今回、同期二人で行く予定でしたが、身体的理由により欠席、私一人だけの 慰霊になりましたが、 航空学生教育群司令をはじめ教務班長の多大な 支援を頂いたことを 併せてご報告いたします。 mod. html 11区隊 松本氏から投稿をいただきました。 ありがとうございました。 今月29日には、小牟田会長が計画しています慰霊祭もあります。 参加できる方を募集しています。 管理人 5月は全国的に、高温でした。 6月も梅雨と高温が予想されます。 皆さん、健康には気を付けましょう。 管理人 中野氏の埼玉美術展入選のお知らせを頂きました。 中野氏の埼玉美術展(洋画部門)に入選の、ご紹介 埼玉県展(洋画部門)で5回目の入選を果たすことが出来ました。 これも同期の皆さんの熱い声援があってこそと感謝しております。 今回は静物画で、題名「収穫の歓び」50号・ 油絵で竹籠や柿、みかんやカボチャの描写にはかなり時間がかかりました。 絵を描くにもやはり体力が必要だということを歳を重ねるにつれ実感しています。 11区隊 中野久義から投稿をいただきました。 5月は全国的に、高温でした。 6月も梅雨と高温が予想されます。 皆さん、健康には気を付けましょう。 管理人 小牟田氏から「航空学生殉職者顕彰行事 」の案内をいただきました。 平成30年11月30日 華の十三期会関東地区 ミニミニ忘年懇親会 平成も最後の歳となりましたが、11月30日に最寄りの 同期生6人が集まり忘年懇親会を行った。 まずは「現在の元気 健康 」に乾杯! 一部は都合や身体的に参加できない者もあったが、 それぞれ身体的(病気)の悩み、趣味の話や関心事等を自由に語り合った。 また澤田氏が先般の赤坂同期会欠席者3名に安田氏創作の 「13期操学の詩」のDVD(ダビング)を配分してくれたのは有難かった。 中野さん、有難うございました。 皆さん、ますます元気で、良いお年をお迎えください。 管理人 「華の十三期会 関東地区同期会 」 平成30年10月25日 華の十三期会 関東地区同期会 10月25日 華の13期会・関東地区同期会を開催しました。 場所:東京赤坂 居酒屋「あうん」、参加者20名。 関東地区外からは北海道から、鈴木(紀)氏、長崎から杢尾氏、 浜松から小泉氏の3名でした。 参加した皆さんは集合時はやはりおじーちゃんになったなという恰好でしたが 宴が盛り上がるにつれ溌溂としてきて、 60年前の幹侯校時代に還り、青春を取り戻していました。 安田氏力作の「13期操縦学生の詩」のDVD上映、 最後には皆で「同期の桜 13期生版」を隊歌演習で高らかに歌い上げました。 また 「華の13期会・関東地区同期会」を 別名、「メンターに乗ったぞ会」にすることに決めました。 来年もメンターに乗ったぞ会をやりますのでたくさんの同期生の参加を期待しています。 「居酒屋に集まった23勇士」 「同期の桜 華の十三期版」 「あうんの店長と幹事の面々」 湯貫氏他の幹事の努力で、関東地区同期会が開催されました。 懐かしい写真をみて、みんな、良い年を重ねていますね。 ますます元気で、また来年もいい顔を見せてください。 管理人 「平成30年 胆振東部地震」 平成30年胆振東部地震 平成30年9月6日(木) 3時8分頃 震源地:胆振地方中東部 深さ37km 震度 :7 (マグニチュード 6.7) 停電 :295万戸(北海道全域) 震源地に近い苫小牧厚真火力発電所停止 千歳震度:6弱 揺れで目を覚まし、ベッドから降りようとしたが、動けない!。 激しい上下動で家がぎしぎしと軋み、そのまま、固まっていました。 揺れが治まってから居間に移動したが、真っ暗(停電)。 非常用の懐中電灯を点け、ホッと一息。 家の中を点検しましたが、壊れたところはありませんでした。 震度3~4程度の余震が、何度も起き、その度に家が揺れました。 電池式ラジオをつけたら、地震の規模を報じていました。 幸いなことに、水道とガスが使えたので、まずは腹ごしらえ。 風呂桶に水を満たし、食糧の確認。 明るくなって、あちこちを点検したら、食器棚の中のコップが破損。 扉が閉まっていたので、中で割れていました。 カーナビでテレビを見て、改めて、厚真や札幌、空港などの 状況を知りました。 ラジオで聞くのと、映像を見ながらでは、情報の違いに驚きました。 不便になって、初めて通常の生活のありがたみを再確認しました。 皆さんも、不時の災害に備えておきましょう。 お見舞いを多謝します。 未だに震度 3~4の余震が続いています。 「厚真農村地帯の地滑り」 「札幌 清田区の道路の液状化」 災害は忘れたころにやってくる。 今年は台風や地震災害が多かったです。 決して他人ごとではありません。 念のため! 管理人 湯貫氏から、「華の十三期会 関東地区同期会 開催」の文を頂きました。 「華の十三期会 関東地区同期会」 「華の13期会・関東地区同期会」を開催します。 (夫人同伴OKです。 付き添いの方もOKです。 ) 3.会費は事務費等込みの概算です。 当日現地にて幹事が申し受けます。 4.二次会の設定はありません。 希望者は当日誘い合わせて自己責任でご自由に!。 5.当日宿泊を希望される方はその旨ハガキに記入してください。 ホテルは紹介します 6.「あうん」は和食(九州料理)主体の居酒屋です。 当日20時までは貸し切りとなります。 ゆっくり歓談を! 途中「思い出の13期」のビデオを上映予定。 7. 日常服用しているお薬は忘れないように保険証と共に持参してください 8. 服装は軽装でOKです。 たくさんの同期生の参加を期待しています。 9. 他地区の同期生にもリーダーを通じて参加を呼びかけます。 希望者がいた場合には、湯貫幹事に連絡をお願いします。 管理人 「中四国九州地区・合同同期会」 ( 平成30年8月29日 ) 「中四国九州地区・合同同期会2018年」を11名参加で、 6月30日・7月1日(土・日)の1泊2日で山口県で実施しました。 防府北基地の航学顕彰館での航空学生連合会の顕彰行事に参列し 殉職した辺見、吉岡、水田の3君並びに先輩・後輩のご冥福を祈りました。 その後、山口市の湯田温泉に移動、旧交を温めました。 26日に急逝された本間 将君の思い出話を中心に一時を過ごしました。 小牟田会長、彼の笑顔の写真と酒器を準備してこられました。 流石です。 ホテルに意向を話しましたところ、写真にあるようなお膳を準備して下さり 共に過ごせました。 6月30日の集合には、一苦労がありました。 山陽本線が豪雨で不通になり、集合地の防府駅に着くことが出来なくなったのです。 車で東上中の坂東車(稲留同乗)、西下中の曽根車が、急きょ、新幹線新山口駅に 立ち寄り、メンバーをピックアップして大雨の中、防府基地に到着することが できました。 各方面からの人達との電話連絡は、新幹線、車ともトンネルで 遮られたり、耳のコンディションも年なりでという中で、新山口駅に集合することに 時間を要しました。 また、こんなエピソードもありました。 電話をかけても繋がらない。 番号確認のため、奥様に教えていただき、再度かけるが 繋がらない。 そのうち、奥様から電話があり、「携帯電話は、家にあります。 」等 皆、こんなことがある年頃になったのですね。 翌朝、またの再会を約して、帰路につきました。 6月の末、防府北基地の航空学生連合会の顕彰行事に13期11名が参加しました。 例年は小牟田氏が参加してくれていました。 今回は、同期会を兼ねての参加との事、ありがとうございました。 ホームページの掲載が遅れたこと、お詫びいたします。 管理人 本間氏を偲ぶ ( 平成30年7月1日 ) 本間氏を偲ぶ 昭和34年6月、今でもあの時のことを鮮明に覚えている。 奈良基地の空自幹部候補生学校の古い学生隊舎2階の一室 全国各地から集まったパイロットを目指した若者達が次々と到着した。 各人自由な服装であった。 その中に学生服を着た都会的な凛々しいスマ-トな紅顔の美少年がいた。 その人が本間将氏で強く印象に残った。 しばらく時もすぎ、私も空自を定年退職後、民間の損害保険会社(丸の内) に勤務、また本間氏は隣の大手町に勤務(IHI/石川島播磨KK)していた。 あるとき、本間氏から電話があり「石井元区隊長が来社 商談?)された。 君もちょっと来てくれないか」との誘いであった。 急きょOB3名の歓談となった。 また、6年ほど前になるが、私が家族と長野方面を旅行中、たまたま本間氏の 住む近くで休憩をした際、電話したところ是非逢いたいとのこと近くの駅まで ご夫婦で出迎え、豪邸では当方の4人に対し自らの手でコ-ヒ-を入れて歓待 してくれた。 突然の訪問客にもかかわらず余程嬉しかったのであろう。 毎年の年賀交換のほか、今年は6月25日に携帯(SMS)で暑中お見舞い したところ、本間氏から同じくSMSで 「早々のお見舞い有難うございます、お元気でお過ごしの事と拝察いたします。 小生は明日3度目の入院、頑張ります。 」との返信があった。 また、6月26日、私から「辛いでしょうが頑張って!」と励ましのメ-ル送信 そして、同日「もう一度最後のあがきに挑戦です。 」の返信があった・・・・・・・ 長野・富士見の豪邸が良く似合ったあいつ! 器の大きな男だったあいつ! 周囲を明るくしてくれたあいつ! ブラジル勤務6年ポルトガル語ペラペラと言って ニコッとした憎めないあいつ! この所見を書いているうち無性に人生の空しさ、はかなさを強く感じ 溢れる涙をぬぐう私でした。 改めて本間 将氏のご冥福を心からお祈り申し上げます 華の第13期操縦学生 第11区隊 中野 久義 故 本間 将氏と中野氏は特別なご縁があったのでしょう。 昭和34年6月16日の出会い、そして平成30年6月26日の別れ 改めて、当時の事を思い出しました。 ご冥福をお祈りいたします。 管理人 第11区隊 本間氏ご逝去 ( 平成30年7月1日 ) 全国の華の13期生の皆さんお元気ですか? 5月10日に関東地区幹事会を実施しました。 その時の話し合いで、次の事が決まりました。 関東地区 華の十三期会(夕食会)を開催します。 日時:2018年10月25日(日帰り) 関東地区華の13期会を実施します。 場所:東京都内の料理屋(居酒屋)で、夕食会を兼ねて、日帰りで実施します。 連絡:詳細については8月下旬に関係の皆さんにメールまたは郵送でお知らせします。 担当:湯貫です。 その他:遠方からの参加も歓迎です。 取りあえず10月25日はスケジュールを入れないで待っていてください。 では皆さん体調に気を付けて元気でお過ごしください。 関東地方はすっかり初夏の気候です。 埼玉県美術展に入選 (開催期間 平成30年6月20日まで ) 関東地方はすっかり初夏の気候です。 今年も、第68回埼玉県美術展覧会に入選できました。 6部門(日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真)の展示が行われます。 当方洋画部門に出品、幸い4回目の入選を果たすことが出来ました。 題名「春光(しゅんこう)」 内容は油絵50号で、柔らかい日差しを浴びる早春の武蔵野(狭山・所沢)の 風景を描きました。 「絵画」に遣り甲斐、生き甲斐を求めて熱中している今日この頃です。 場所:埼玉近代美術館 JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内) 期間:平成30年5月29日(火)~6月20日(水) また、同期の皆さんのご声援・励ましを感謝しつつこれからも精進したく存じます。 中野 管理人:皆さん、埼玉近代美術館に行きましょう。 関東地方華の十三期会開催予定 (平成30年6月2日 ) 関東地方の華の十三期会 開催予定をお知らせします。 湯貫さま(関東地方の幹事)からの連絡です。 全国の華の13期生の皆さんお元気ですか? 5月10日に関東地区幹事会を実施しました。 その時の話し合いで、次の事が決まりました。 関東地区 華の十三期会を開催します。 日時:2018年10月25日(日帰り) 関東地区華の13期会を実施します。 場所:東京都内の料理屋(居酒屋)で、夕食会を兼ねて、日帰りで実施します。 連絡:詳細については8月下旬に関係の皆さんにメールまたは郵送でお知らせします。 担当:湯貫です。 その他:遠方からの参加も歓迎です。 取りあえず10月25日はスケジュールを入れないで待っていてください。 では皆さん体調に気を付けて元気でお過ごしください。 訃報のお知らせ! (平成29年4月29日 ) 昨年の同期会の時に、本間氏から、素敵な写真集を頂きました。 本間氏の写真集、「南八ヶ岳の花こよみ」その2 今回は4月の花の紹介です。 白銀の世界から、色とりどりの花が咲く、素晴らしい世界ですね。 お届けが遅くなりましたが、お楽しみください。 いろいろありがとうございました。 お疲れさまでした。 ありがとうございました。 平成29年2月10日 13期10区隊の 「坂本 担」氏が 心不全のため急逝されました。 77歳でした 16日に娘さんから連絡をいただき 17日の告別式には13期から 浅井弘朗・中川好正・村上孝夫・湯貫秀昭の4名が参列しました 故坂本氏のご冥福を心からお祈り申し上げます (急だった為 近くの同期生のみに連絡しました) 合掌 湯貫秀昭 去年の同期会では、元気な姿を見せてくれていました。 あまりにも早いご逝去、はかなさを感じます。 謹んで、ご冥福をお祈りします。 「航空学生連合会顕彰行事への参加について」 例年のとおり、防府北基地・航空学生顕彰館において 6月24日 土)に、航空学生殉職者顕彰行事が執り行われます。 今回は、航空学生連合会からの案内を受け取りましたのが、 5月28日で、参加通知期限が6月13日でしたので、 参加希望者を取りまとめる余裕が有りません。 13期会も6分科会システムになった経緯もありますので、広報しません。 例年通り私が、華の13期代表として参加する事だけ報告します。 私は健康状態が普段どおりである限りは、自主参加することにしています。 ご承知のほど宜しくお願い致します。 奈良のおまけ同期会、留さんの活躍で準備が整いました! 楽しみにしています。 以上です。 管理人の独り言 もし、参加の時間的な余裕がある人は 小牟田氏に連絡してください。 「本間氏作成の「南八ヶ岳の花こよみ」のご案内です。 (平成29年5月14日 ).

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