いぶ さん ろ ー らん。 パンの材料屋さん!!ぶーらんじぇ

名前:夢(いぶ)

いぶ さん ろ ー らん

『でいぶのおねーさんGO機嫌DO』 10KB いじめ ギャグ パロディ いたづら 痴女さんは出ません 二行作 その生放送は終盤に差し掛かっていた。 壁にはポップかつカラフルな字体で『でいぶのおねーさんGO機嫌DO!? 』と書かれている。 「またみてねー。 ぜったいでいいよー!」 ステージの中央で、でいぶが身をくねらせながら舞っていた。 スタジオのカメラは全て、踊るゆっくりに向けられている。 しかし、その表情に一般的でいぶのような傲慢さはない。 むしろ必死さ懸命さが伝わって痛々しいほどだ。 変わっているのは中央の大饅頭だけではない。 よく見れば華やかであるべきTVセット等も混沌とした有様である。 床はいっそ清々しいまでに汚らしかった。 割れもせずに転がっているくす玉、夥しい小道具、そしてうんうん。 ゆっくりのそれであることがせめてもの慰めだ。 周囲も甘い香りが漂う机やら、背後に佇むゆゆこの等ゆん大パネルやら、さらには何か動物の鳴き声まで聞こえてくる放埓ぶりであった。 「はい、オッケーでーす」 スタッフの合図と共にカメラのランプが消え、でいぶがその場に屈み込む。 あるはずもない肩で息をしながら、しばらく動けずに苦しんでいるようだった。 しばしの時を挟み、太い饅頭が上半身を起こしながら呼びかける。 「すたっふさん、だいっしゅうごうっ」 その声に呼ばれ、わらわらと人間が集まってくる。 今、スタジオ内にはセンターにいるでいぶ以外にゆっくりはいない。 人を集めた紅饅頭は、何故か若干良い匂いを漂わせている。 「ねえ、すたっふさん。 でいぶ、きょうはちゃんとしようねって、いったよね」 「あー」 「あー、じゃないよ! さも、なっとくしたようないいかたしないでね! きょうも、ごらんのありさまだったよ! まず、でいぶのおかざりさん。 きょうは、とくべつきれいなおかざりつけましょうねって、いってくれたね。 うれしかったよ。 でもね」 でいぶが、ぴょこっともみあげを上げる。 もみあげに巻かれた色鮮やかな飾りから細い金属が飛び出しており、毛と頬の間できらめいていた。 「まちばりさんが、ついたままだよ」 「あー」 「あーですませないでね! しかも、ごていねいにりょうほう、まちばりさんがついてたよ! ほんばんちゅう、みぎをむくたび、はりさんがぷっすぷす。 ひだりむくたび、はりさんがぷっすぷす。 おかげで、でいぶのりょうほうのほっぺたさんはあなだらけ。 びーしーじーちゅーしゃさんのあとみたいになってるよ!」 「あはははは」 「わらいごとじゃないよ! それだけじゃないんだよ! このくすだまさんをみてね。 でいぶがひもさんをひっぱったら、ふつう、ぱかっとわれるものでしょ? なんで、われずに、くすだまさんがおちてくるの」 「あー」 「あーじゃないよ。 さいわい、おちてくるくすだまさんが、でいぶにちょくげきっしたからよかったようなもののだよ。 でなきゃ、このばんぐみさんが、すべっておおやけどしてるところだよ」 「あー」 「……あと、このゆかにさんらんっしている、うんうんはなに?」 「あー」 「それしかいえないの?」 「あはははは」 「わらってごまかさないでね! なんで、ゆかにてんてんっと、うんうんがあるの? そして、どーして、げすとがいるせきにまで、うんうんがのってるのぉぉぉお!?」 ちょっと洋菓子を思わせるような薄い茶色の台には、ゲストを紹介するパネルも乗せられていた。 『ばかまりさ』と『かしこいぱちぇ』という直球な名札が一つづつ置いてあったのだが、ちょうどその間に細長い餡子も鎮座している。 「これじゃ、みぎから、ばかまりさ・うんうん・かしこいぱちぇで、うんうんまでげすとみたいでしぉぉおおお?」 「あはははは」 「あははじゃないんだよ! ぱちぇはずーっとうんうんのにおいで、えれえれしつづけたんだよ。 なんか、もう、げすとせきさんが、くりーむさんやあんこさんで、わるふざけでつくったでっかいけーきさんみたいになってるよ」 「あー」 「あーじゃないって、いってるでしょぉお! しかも、これなぁに?」 でいぶが片あんよを上げて、ステージ前方を指し示した。 床うんうん点在地帯の手前、まるでブービートラップのように、白い糸がピンと張ってある。 「なんでここに、てぐすさんがあるの? つまづいちゃったでしょ? とっさにあたまひいちゃったでしょ? あおむけにたおれちゃったでしょ? うしろにうんうんついちゃったでしょぉぉおおお?」 「あー」 「あーじゃない! あーなんかじゃなぃぃいい!」 当然の帰結として、キレ出す糞付き饅頭。 感情のままに、片方のあんよを上げて2回地団駄を踏んだ。 その拍子にもみあげが揺れ、待ち針も頬に刺さったりする。 「いだっ! いだっ!」 くすぶる怒りを携えたまま、でいぶはステージの隅にあったホワイトボードを乱暴に押し出してきた。 白い板には、『飼い主さんと飼いゆっくりの健康』と題した情報番組然としたものが表されている。 しかも、大事なところはシールで隠されているというベタさだ。 「ほんとうに、きょうはね、きかくはよかったんだよ、きかくは! なのに、すたっふさんのおしごとのおかげで、だいなしだよ!」 「あー」 「はんせいしているの? なっとくしてるの? だったらにどと、こんなたかさにしないでね!」 明らかに成人男性に合わせてあるボードの足元で、でいぶが怒鳴り続けている。 「これじゃ、とどかないでしょ、しーるさんめくれないでしょ? でいぶ、いがいとがんばったよ? げすとといっしょに、げすとせきさんをおして、ふみだいさんにしようとしたんだよ。 がっちり、こていされていたけどね! しょうがないから、まりさのうえにれいむがのって、れいむのうえにぱちぇをのせて、みんなでのーびのーびしたよ。 なんでそのあいだに、しーえむさんいっちゃうのぉぉぉおお?」 「あはははは」 「わらわないでね! わらわせるべきなのは、しちょうしゃさんでしょ!」 「あー」 「わかってるの? あと、あの、ばんぐみたいとるさんに、あんなことかいたのだれ?」 始まりから終わりまで、背後で番組を見守り続けている『でいぶのおねーさんGO機嫌DO!? 』のロゴ。 よくよく見ると、『でいぶ』の文字の左上に、実に可愛らしい字体で『糞たれ』と追加されているのが分かる。 「……なんで、むかしのことほりかえすの? いっかいだけ、やっちゃっただけだよ」 「あー」 「これじゃ、ゆかさんとか、げすとせきさんのうんうんも、でいぶがやったっておもわれちゃうよね」 「あー」 「……もう、いいよ。 ああ、それと、ずーっとふしぎだったことがあるんだよ。 あそこにおいてある、ゆゆこのぱねるさんは、なに?」 「あー」 「ほんばんちゅう、でいぶはかくごしてたんだよ。 ああもしかして、ゆゆこが、とくべつげすとさんでとうじょうっするのかなって。 そしたら、でいぶもたべられちゃうのかなって。 それでも、それでも、ばんぐみがもりあがるならって! …………ほんばんおわちゃったけど、けっきょく、なーんにもないよね」 「あー」 「そうそう、げすとさんでおもいだしたよ。 そこのえーでぃーさんが、かんぺさんで『ここでとくべつげすと、こいしちゃん!』っていうから、でいぶもしょうかいしたんだよ」 司会饅頭がトボトボとどこかへ歩いて行き、そしてトレイをくわえながら戻ってくる。 銀色の安っぽいそれを、そっと床に置き、溜息を洩らした。 盆の中央には小さいものが転がっている。 「それででてきたのが、これだよ。 ゆっくりこいしじゃなくて、みちばたにある、たんなるこいしさんだよね。 せめて、かんしゃしてね……」 「あー」 「あーじゃないよ! ほんとにきょうは、かんぺさんにもひどいめにあったよ。 ちょっと、かんぺさんだしてね」 ADの差し出したスケッチブックを、ゆっくり特有の口遣いで一枚一枚とめくり上げていくでいぶ。 そこには、順番に、 『でいぶ、だいじょうぶか?』 『ほんとうに、だいじょうぶなのか?』 『ほんとうに、ほんとうに、だいじょうぶなのか?』 『いいから、おたべなさいって、いえ!』 と記されている。 「なんで、なにげなく、でいぶをしなせようとするの? あと、でいぶはことばだけで、ぱっくりわれたりしないから。 もうにどと、こんなわけのわからないしじ、しないでね」 「あはははは」 「ぜんぜん、わらうところじゃないでしょ! とくにそこのえーでぃーさん、はをみせてわらわないでね! くろいものが、びっしりついてるんだよ!」 カンペを出すADは、常にステージの手前に座って指示を出している。 そのADが座っていただろう場所に、お客様にお出しする際に使われるようなお菓子皿があり、黒いビスケットが満載されていた。 「なんで、おれおさんつまみながら、かんぺさんだすのぉぉおおお!? まっくろなたべかすさらしながら、おしごとしないでね! ばかまりさがほんばんちゅう、ずーっとおれおさん、ちらちらみてるし。 うっとーしかったよ!」 「あー」 「それしかいえないの? ……みんな、こっちきてね」 でいぶとスタッフ達がぞろぞろとスタジオ内を移動する。 ステージセットの側には、ゆっくりサイズのキッチンセットがあり、番組内容の幅広さと節操の無さが伺える造りとなっていた。 炊飯器や電気コンロ、流し台などが所狭しと並べられた一角にでいぶが収まる。 「いいたいことが、つきないよ。 『かいゆっくりにもできる、おりょうりきょうしつ』 きょうは、ちゃーはんさんだったよね」 「あー」 「ちゃーはんさんといえば、まずたまごさん。 これは、ちゃんとあるね。 あとはおやさいさん、べーこんさん、なによりごはんさんだよね」 小さな炊飯器を、司会饅頭が舌で開ける。 「なんで、なまごめさんがぎっしりつまってるの?」 「あー」 「なまごめさんつかうのは、ぱえりあさんでしょ! それともなに、たくの? いちからたくの? うっかりまねしたかいゆっくりが、すいはんきにおちて、いっしょにむしあがったらどうするの? あらすてきな、おはぎさんのできあがり。 いってるばあいじゃないでしょぉぉおおお!?」 「あはははは」 「くれーむさんはこわいんだよ!」 流し場から、太れいむが袋をくわえて掲げて見せる。 「やさいさんも、ふくろからだしてないね」 「あー」 「もう、このくらいゆっくりしてることにおもえてきたよ。 だって、べーこんさんなんか」 そう言ってでいぶは流し台から降りて、キッチンセットの裏側に向かって歩き出す。 大人しく付き従う人間達と共に至った場所には、一匹の豚が紐で繋がれていた。 家畜の爪先には、やたら大きい包丁が放置されている。 「なんなの、これ?」 「あー」 豚の腹には赤いペンで綺麗な楕円が描かれている。 丸の中心には親切にも『ベーコン』と明記されていた。 ちなみに明朝体で。 「もしかして、さばくの? でいぶが、かいたいっするの? それを、なまちゅうけいするの? できたとしても、ぐろすぎるでしょぉぉぉおおお? おひるのばんぐみなんだよ! ばかなの? しぬよ? ぶたさんが!」 「あはははは」 「……おねがいだから、ちゃんとしようよ。 もうなにひとつ、おちゃのまにおとどけできないよ。 ほんばんちゅうも、しょうがないから、とりあえずふらいぱんさんだけふるまねだけして、えあちゃーはんしようとしたよね。 ……ふらいぱんさんに、だれかつきおとしたよね」 「あー」 「ひとごとみたいにいわないでね! ちょっと、こうばしくやけちゃったんだよ! おれおばっかりみていた、ばかまりさが、とたんにしせんを、こっちにむけたよ! もうすこしで、ともぐいたいかいっになるところだったんだよ! ぎゃくたいばんぐみになるでしょぉぉおおお?」 「あはははは」 でいぶが、頭の上の方を振った。 お飾りに付きっぱなしの待ち針がその度刺さったが、もうそれを痛がる気力もないようだった。 「まあね、こんなこといってもね、けっきょくさいごにいうことは。 らいしゅうも、よろしくおねがいしますって、ことなんだよ」 「あー」 「ほんとうにね、らいしゅうは、らいしゅうはちゃんとしようね。 じゃあ、ゆっくりおつかれさまでした」 ゆっくりらしからぬ哀愁を漂わせながら、司会でいぶはスタジオから姿を消した。 家路に着くのだろう。 スタッフも1人また1人と出口の方へと吸い込まれていく。 ある1人が豚を引いていき、最後の1人が電気を消すと、その部屋は漆黒の中に閉ざされる。 うんうんまみれのスタジオを片づけていくものは、誰一人としていなかった。 livedoor. atwiki. html.

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厳選!多摩の美味しいパン屋さん12選~多摩・稲城・日野・町田

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なんで、われずに、くすだまさんがおちてくるの」 「あー」 「あーじゃないよ。 さいわい、おちてくるくすだまさんが、でいぶにちょくげきっしたからよかったようなもののだよ。 でなきゃ、このばんぐみさんが、すべっておおやけどしてるところだよ」 「あー」 「……あと、このゆかにさんらんっしている、うんうんはなに?」 「あー」 「それしかいえないの?」 「あはははは」 「わらってごまかさないでね! なんで、ゆかにてんてんっと、うんうんがあるの? そして、どーして、げすとがいるせきにまで、うんうんがのってるのぉぉぉお!?」 ちょっと洋菓子を思わせるような薄い茶色の台には、ゲストを紹介するパネルも乗せられていた。 『ばかまりさ』と『かしこいぱちぇ』という直球な名札が一つづつ置いてあったのだが、ちょうどその間に細長い餡子も鎮座している。 「これじゃ、みぎから、ばかまりさ・うんうん・かしこいぱちぇで、うんうんまでげすとみたいでしぉぉおおお?」 「あはははは」 「あははじゃないんだよ! ぱちぇはずーっとうんうんのにおいで、えれえれしつづけたんだよ。 なんか、もう、げすとせきさんが、くりーむさんやあんこさんで、わるふざけでつくったでっかいけーきさんみたいになってるよ」 「あー」 「あーじゃないって、いってるでしょぉお! しかも、これなぁに?」 でいぶが片あんよを上げて、ステージ前方を指し示した。 床うんうん点在地帯の手前、まるでブービートラップのように、白い糸がピンと張ってある。 「なんでここに、てぐすさんがあるの? つまづいちゃったでしょ? とっさにあたまひいちゃったでしょ? あおむけにたおれちゃったでしょ? うしろにうんうんついちゃったでしょぉぉおおお?」 「あー」 「あーじゃない! あーなんかじゃなぃぃいい!」 当然の帰結として、キレ出す糞付き饅頭。 感情のままに、片方のあんよを上げて2回地団駄を踏んだ。 その拍子にもみあげが揺れ、待ち針も頬に刺さったりする。 「いだっ! いだっ!」 くすぶる怒りを携えたまま、でいぶはステージの隅にあったホワイトボードを乱暴に押し出してきた。 白い板には、『飼い主さんと飼いゆっくりの健康』と題した情報番組然としたものが表されている。 しかも、大事なところはシールで隠されているというベタさだ。 「ほんとうに、きょうはね、きかくはよかったんだよ、きかくは! なのに、すたっふさんのおしごとのおかげで、だいなしだよ!」 「あー」 「はんせいしているの? なっとくしてるの? だったらにどと、こんなたかさにしないでね!」 明らかに成人男性に合わせてあるボードの足元で、でいぶが怒鳴り続けている。 「これじゃ、とどかないでしょ、しーるさんめくれないでしょ? でいぶ、いがいとがんばったよ? げすとといっしょに、げすとせきさんをおして、ふみだいさんにしようとしたんだよ。 がっちり、こていされていたけどね! しょうがないから、まりさのうえにれいむがのって、れいむのうえにぱちぇをのせて、みんなでのーびのーびしたよ。 なんでそのあいだに、しーえむさんいっちゃうのぉぉぉおお?」 「あはははは」 「わらわないでね! わらわせるべきなのは、しちょうしゃさんでしょ!」 「あー」 「わかってるの? あと、あの、ばんぐみたいとるさんに、あんなことかいたのだれ?」 始まりから終わりまで、背後で番組を見守り続けている『でいぶのおねーさんGO機嫌DO!? 』のロゴ。 よくよく見ると、『でいぶ』の文字の左上に、実に可愛らしい字体で『糞たれ』と追加されているのが分かる。 「……なんで、むかしのことほりかえすの? いっかいだけ、やっちゃっただけだよ」 「あー」 「これじゃ、ゆかさんとか、げすとせきさんのうんうんも、でいぶがやったっておもわれちゃうよね」 「あー」 「……もう、いいよ。 ああ、それと、ずーっとふしぎだったことがあるんだよ。 あそこにおいてある、ゆゆこのぱねるさんは、なに?」 「あー」 「ほんばんちゅう、でいぶはかくごしてたんだよ。 ああもしかして、ゆゆこが、とくべつげすとさんでとうじょうっするのかなって。 そしたら、でいぶもたべられちゃうのかなって。 それでも、それでも、ばんぐみがもりあがるならって! …………ほんばんおわちゃったけど、けっきょく、なーんにもないよね」 「あー」 「そうそう、げすとさんでおもいだしたよ。 そこのえーでぃーさんが、かんぺさんで『ここでとくべつげすと、こいしちゃん!』っていうから、でいぶもしょうかいしたんだよ」 司会饅頭がトボトボとどこかへ歩いて行き、そしてトレイをくわえながら戻ってくる。 銀色の安っぽいそれを、そっと床に置き、溜息を洩らした。 盆の中央には小さいものが転がっている。 「それででてきたのが、これだよ。 ゆっくりこいしじゃなくて、みちばたにある、たんなるこいしさんだよね。 せめて、かんしゃしてね……」 「あー」 「あーじゃないよ! ほんとにきょうは、かんぺさんにもひどいめにあったよ。 ちょっと、かんぺさんだしてね」 ADの差し出したスケッチブックを、ゆっくり特有の口遣いで一枚一枚とめくり上げていくでいぶ。 そこには、順番に、 『でいぶ、だいじょうぶか?』 『ほんとうに、だいじょうぶなのか?』 『ほんとうに、ほんとうに、だいじょうぶなのか?』 『いいから、おたべなさいって、いえ!』 と記されている。 「なんで、なにげなく、でいぶをしなせようとするの? あと、でいぶはことばだけで、ぱっくりわれたりしないから。 もうにどと、こんなわけのわからないしじ、しないでね」 「あはははは」 「ぜんぜん、わらうところじゃないでしょ! とくにそこのえーでぃーさん、はをみせてわらわないでね! くろいものが、びっしりついてるんだよ!」 カンペを出すADは、常にステージの手前に座って指示を出している。 そのADが座っていただろう場所に、お客様にお出しする際に使われるようなお菓子皿があり、黒いビスケットが満載されていた。 「なんで、おれおさんつまみながら、かんぺさんだすのぉぉおおお!? まっくろなたべかすさらしながら、おしごとしないでね! ばかまりさがほんばんちゅう、ずーっとおれおさん、ちらちらみてるし。 うっとーしかったよ!」 「あー」 「それしかいえないの? ……みんな、こっちきてね」 でいぶとスタッフ達がぞろぞろとスタジオ内を移動する。 ステージセットの側には、ゆっくりサイズのキッチンセットがあり、番組内容の幅広さと節操の無さが伺える造りとなっていた。 炊飯器や電気コンロ、流し台などが所狭しと並べられた一角にでいぶが収まる。 「いいたいことが、つきないよ。 『かいゆっくりにもできる、おりょうりきょうしつ』 きょうは、ちゃーはんさんだったよね」 「あー」 「ちゃーはんさんといえば、まずたまごさん。 これは、ちゃんとあるね。 あとはおやさいさん、べーこんさん、なによりごはんさんだよね」 小さな炊飯器を、司会饅頭が舌で開ける。 「なんで、なまごめさんがぎっしりつまってるの?」 「あー」 「なまごめさんつかうのは、ぱえりあさんでしょ! それともなに、たくの? いちからたくの? うっかりまねしたかいゆっくりが、すいはんきにおちて、いっしょにむしあがったらどうするの? あらすてきな、おはぎさんのできあがり。 いってるばあいじゃないでしょぉぉおおお!?」 「あはははは」 「くれーむさんはこわいんだよ!」 流し場から、太れいむが袋をくわえて掲げて見せる。 「やさいさんも、ふくろからだしてないね」 「あー」 「もう、このくらいゆっくりしてることにおもえてきたよ。 だって、べーこんさんなんか」 そう言ってでいぶは流し台から降りて、キッチンセットの裏側に向かって歩き出す。 大人しく付き従う人間達と共に至った場所には、一匹の豚が紐で繋がれていた。 家畜の爪先には、やたら大きい包丁が放置されている。 「なんなの、これ?」 「あー」 豚の腹には赤いペンで綺麗な楕円が描かれている。 丸の中心には親切にも『ベーコン』と明記されていた。 ちなみに明朝体で。 「もしかして、さばくの? でいぶが、かいたいっするの? それを、なまちゅうけいするの? できたとしても、ぐろすぎるでしょぉぉぉおおお? おひるのばんぐみなんだよ! ばかなの? しぬよ? ぶたさんが!」 「あはははは」 「……おねがいだから、ちゃんとしようよ。 もうなにひとつ、おちゃのまにおとどけできないよ。 ほんばんちゅうも、しょうがないから、とりあえずふらいぱんさんだけふるまねだけして、えあちゃーはんしようとしたよね。 ……ふらいぱんさんに、だれかつきおとしたよね」 「あー」 「ひとごとみたいにいわないでね! ちょっと、こうばしくやけちゃったんだよ! おれおばっかりみていた、ばかまりさが、とたんにしせんを、こっちにむけたよ! もうすこしで、ともぐいたいかいっになるところだったんだよ! ぎゃくたいばんぐみになるでしょぉぉおおお?」 「あはははは」 でいぶが、頭の上の方を振った。 お飾りに付きっぱなしの待ち針がその度刺さったが、もうそれを痛がる気力もないようだった。 「まあね、こんなこといってもね、けっきょくさいごにいうことは。 らいしゅうも、よろしくおねがいしますって、ことなんだよ」 「あー」 「ほんとうにね、らいしゅうは、らいしゅうはちゃんとしようね。 じゃあ、ゆっくりおつかれさまでした」 ゆっくりらしからぬ哀愁を漂わせながら、司会でいぶはスタジオから姿を消した。 家路に着くのだろう。 スタッフも1人また1人と出口の方へと吸い込まれていく。 ある1人が豚を引いていき、最後の1人が電気を消すと、その部屋は漆黒の中に閉ざされる。 うんうんまみれのスタジオを片づけていくものは、誰一人としていなかった。 livedoor. atwiki. html.

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