ようこそ 実力 至上 主義 の 教室 へ ss。 『ようこそ実力至上主義の教室へ』の魅力を全巻ネタバレ紹介!【アニメ化】

#1 ようこそ実力至上主義の教室へSS

ようこそ 実力 至上 主義 の 教室 へ ss

屋上での龍園との騒動が終わり、最も危惧していた問題が片付いた俺は、前のように、目立たず、干渉せずの生活に戻ろうとしていた。 そんな俺の考えなど、知る由もなくクラスでは龍園がクラスのリーダーを放棄したとの話であふれていた。 事情を知る軽井沢や俺からすれば、さほど驚く事では無かったが、他のクラスメイトにとっては驚くべき事態であり、みなその話で持ちきりであった。 佐藤「私、正直ほっとした。 なんか龍園君って怖かったし」 篠原「少しわかるかも、Cクラスの男子に暴力ふるってるところを見たことあるし…」 池「でも龍園がリーダーやめたって何でなんだろうな?」 山内「わかんねえな。 でも、あいつには色々やられたから、関わってこないならそれに越したことはないな!」 須藤「なに、あんなやつたいしたこと無いぜ!俺の時も無人島でも、鈴音にこてんぱんにされたから、身の程をわきまえたんだろ!情けない奴だ!」 話題に上がった堀北といえば、噂を聞くなり、俺を問い質す。 堀北「あなた、今度は一体どんな手を使ったのかしら?」 今回の事を説明するとなれば、必然的に俺の実力を教える事になる。 これから平穏な日常を取り戻そうと考えている俺にとっては、それは好ましくない。 堀北には、隠れ蓑にさせてもらう代わりに、すべてを話す契約だが、申し訳ない事に俺が力を貸す理由(茶柱先生の脅迫)が無くなった今、その契約に縛られる道理はない。 故に俺はしらを切る。 綾小路「…さてな、俺も今朝知って驚いているんだけどな…」 堀北「あなたでなければ誰がやったというの?今さらそんな口上で誤魔化せると本気で思っている訳では無いわよね?現にそう思っているのは私だけでは無いようだけれど」 堀北に言われるまでもなく気づいていた。 さっきから櫛田と平田からの視線を感じている事に。 クラスが喧騒に包まれている中、担任の茶柱先生が教室へやってくると、みな席につき、そのまま一限目が始まる。 恐らく今頃、龍園が退学手続きをするために、担任の元へ行っているのだろう。 保険に石崎と山田には、アドバイスをしておいたが、当の龍園がどんな選択をするのかは、俺にもわからない。 よそに向けていた思考を戻し、授業へ向かう。 そう、これからはこんな風に、普通に学校生活を送り、望んでいた平穏を手に入れよう。 そう思っていたのに… ーー 一限目の授業が終わると同時に、Dクラスの扉が乱暴に開かれる。 そこには、時の人、龍園翔が伊吹と山田を連れて立っていた。 茶柱先生はこちらを一瞥すると、何も無かったかのように教室を後にする。 Dクラスの面々は、驚きと困惑で、動揺を隠せないでいる。 その中でも、軽井沢はこちらに向かって視線をチラチラと送っている。 心配はいらないと、目線で送ってやるが、不安は拭えないようだ。 そんな中でも、真っ先に声をかけたのは、須藤だった。 須藤「おいおいなんのようだよ龍園!また何か企んでんのか!」 平田「ちょっと須藤君!?あまり喧嘩腰にならないで、っ!?龍園君、その怪我は一体…」 そう言って須藤との間に割って入る平田。 平田に言われ、気が付いたのか、須藤も龍園の顔の痣、そして生々しく血の滲んだ唇の端に気づく。 動揺する須藤と心配げな平田に向かい、突き放すように龍園は告げる。 龍園「須藤に平田か、お前ら雑魚共に用はねえ。 どけ」 そういい、こちらに向かってくる龍園。 相手にされなかった須藤は、食ってかかろうとしていたが、平田が抑えているようだ。 それよりも困ったな… クラス中の視線を集めながらも、龍園は俺の前に立ちふさがる。 そして、俺の胸倉を掴み力付くで立ち上がらせる。 平田「龍園君!」 珍しく声を荒げる平田。 平田だけではなくクラス中が驚愕の表情でこちらを見ている中、龍園は俺に向かって問う。 龍園「どういうつもりだ綾小路!石崎とアルベルト、あいつらに余計な事を吹き込んだのはお前だな?」 綾小路「お前が一体何を言っているのかがわからん」 龍園「同情か、それとも情けでもかけたつもりか?余計な事をしてくれやがって!」 そう言い、苛立った様子で胸倉から手を離す。 龍園「お前がどういうつもりで俺を残したのかは知らねえが、俺は善人なんて者を信じねえ。 人間は誰もが利を得て動くもんだ、だから、お前に一つ借りを作ってやる!それだけだ…」 言うと、龍園は教室を出て行く。 龍園の後ろに付いて出て行った山田。 後に残された伊吹は、俺の側に来る。 伊吹「龍園を助けてくれてありがとう…」 綾小路「そこでお礼なのか?お前は龍園で嫌いだったんじゃ無かったか?」 伊吹「嫌いだよ!あんな奴、でも、あんなんでもCクラスのリーダーだからさ…」 そう言って、教室を去ろうとする伊吹だったが、話が気になったからか近くに来ていた軽井沢を見つけると、何かを言っている。 伊吹「あの時は…ごめん。 やりすぎだってわかってて止められなかった…」 軽井沢「それは、もう良いよ。 伊吹「清隆?ああ、綾小路か…いいな。 あんなに強い奴が守ってくれるなんて…私も頼んだら守ってくれるのかな?」 軽井沢「ちょっ!?ダメだよ、清隆は私を守るのに手一杯だから!伊吹さんは龍園君にでもお願いしたら!」 伊吹「そんなに噛みつくなよ。 冗談だ。 あんあたの王子様を奪ったりしないから安心しろよ」 最後に何か言うと、ニヤニヤとした表情で教室を出て行く伊吹。 龍園らが退室すると、遠巻きに見ていたクラスの連中が俺を囲むように集まってくる。 幸村「清隆、龍園と何があったんだ!?」 佐藤「怪我は無い?綾小路君が何かされたらどうしようかと思ったよ…」 佐倉「清隆君!大丈夫?」 三宅「全く龍園のやつは、何がしたいんだ…災難だったな、清隆」 長谷部「みやっちたちと話してたらまさかの本人登場!しかも急にきよぽんの胸倉掴むんだもん、びっくりしたわ~」 先人をきって綾小路グループのみんなが声をかけてくるが、同時に喋られても困る。 平田「みんな落ち着いて、幸い龍園君も少し話して戻ったようだし、そんなに詰め寄ったら綾小路君だって困ってしまうよ。 事情はまず僕が聞いて、それでみんなに伝えるから、それで納得してもらえないかな?」 平田のナイスフォローのおかげで助かった俺だったが、どうやらお隣さんは納得いかないらしい。 堀北「当然、私も立ち会って良いのよね?」 綾小路「…しかたないな」 [newpage] side軽井沢 朝から龍園君が教室に乗り込んできた。 てっきり私は清隆に仕返しに来たのかと思ってしまい、つい清隆の方へ向かっていた。 しかし、私の考えとは裏腹に、龍園君は怒っているようだったけど、最後には清隆に感謝しているようだった。 残された伊吹さんと話したが、その内容のせいで、つい声が大きくなってしまったようで、近くにいた櫛田さんと佐倉さんが、驚いたような顔をしているのを見て、自分が放った言葉の重要さを理解した。 清隆と私の関係がバレてしまえば、私の過去に近づく恐れがあるし、何よりも清隆の秘密を私以外の誰かが知るのはなんだか気に入らない。 昼休み当たりに聞いてくるだろうから、なんとかごまかさなくては。 それにしても、本当に伊吹さんは冗談で言ったのかな?ちょっと不安だな…伊吹さんも可愛いし…っというか清隆の周りってやけにかわいい子が集まってる気がする。 堀北さんに佐倉さん、長谷部さんとも名前で呼び合っちゃったりして、一之瀬さんと喋ってるとこもみたし…はあ、なんで私あいつの事ばっかり見てるんだろ… お互いに必要であるというだけの協力関係なのに、こっちはそれ以上の何かを欲してしまっている。 そこに一番近いのは自惚れでなければきっと私だろう。 清隆は、堀北さんや洋介君にさえ隠していた実力を、私の前では見せてくれた。 そんな優越感を覚えている私は、きっと器の小さい女なのだろう。 それでも、昔の惨めな自分を知っても、軽蔑することなく、守ってくれると言ってくれた。 洋介くんも守ってくれると言ってくれたが、仮にあの状況で洋介くんが駆けつけてくれても、どうにもならなかっただろう。 私にとっての清隆は、秘密を知り、協力関係を結んだ同士、いや、そんな対等な関係では無いのだろう。 彼にとって私は、駒の一つでしかないと思う。 でも私にとって清隆は救ってくれた恩人。 そう、恩人だ。 だから… 軽井沢「清隆が王子様みたいだなんて、私は変だ…」.

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MF文庫J『ようこそ実力至上主義の教室へ』公式サイト

ようこそ 実力 至上 主義 の 教室 へ ss

イラスト:トモセシュンサク• (2020年1月24日) 店舗特典SS(1年生編) 注:下線のあるものは全て「ようこそ実力至上主義の教室へ1年生編 Short Stories」に再録済• ようこそ実力至上主義の教室へ• とらのあな購入特典8P小冊子「ある日の午前のプールで」• メロンブックス限定スペシャルセット購入者限定特典小冊子「ハッピー・アンパッピー?」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「将来の夢?」• ようこそ実力至上主義の教室へ2• とらのあな購入特典8P小冊子「堀北鈴音の予兆」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「自分の居場所」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「下世話な妄想」• ようこそ実力至上主義の教室へ3• とらのあな購入特典8P小冊子「芽生えるもの」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「一之瀬帆波の試験事情」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「大切な時間」• ようこそ実力至上主義の教室へ4• とらのあな購入特典4Pリーフレット「夢と現実の狭間で」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「希薄な存在」• ようこそ実力至上主義の教室へ4. とらのあな購入特典4Pリーフレット「水着SS・一之瀬帆波編」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「水着SS・櫛田桔梗編」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「水着SS・堀北鈴音編」 原作4. 5巻とコミックス1巻の連動購入特典• とらのあな購入特典4Pリーフレット「水着SS・軽井沢恵編」(原作4. 5巻とコミックス1巻の連動購入特典)• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「水着SS・佐倉愛里編」 原作4. 5巻とコミックス1巻の連動購入特典• ようこそ実力至上主義の教室へ5• とらのあな購入特典4Pリーフレット「体育祭・一之瀬の戦い」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「複雑な少女の心境」• ようこそ実力至上主義の教室へ6• とらのあな購入特典4Pリーフレット「友達が出来るかも」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「好きな人」• ようこそ実力至上主義の教室へ7• とらのあな購入特典8P小冊子「私、長谷部波瑠加は変わらないつもり」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「ともだちになりたい」• アニメイト限定4Pリーフレット「見えない闇」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「私、佐倉愛里は振り回される」• ようこそ実力至上主義の教室へ7. とらのあな購入特典8P小冊子「気づいた心」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「キューピット軽井沢」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「心の葛藤」• ようこそ実力至上主義の教室へ8• とらのあな購入特典4Pリーフレット「心の疲労」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「意地悪なパートナー」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「1年生の男の子」• ようこそ実力至上主義の教室へ9• とらのあな購入特典4Pリーフレット「学生にとっての特別な日」• メロンブックス限定書き下ろしSSリーフレット「神室の思惑」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「頼れるクラスメイト?」• ようこそ実力至上主義の教室へ10• とらのあな購入特典4Pリーフレット「当たり前の難しさ」• メロンブックス限定書き下ろしSSリーフレット「隣人」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「坂柳の策略」• ようこそ実力至上主義の教室へ11• とらのあな購入特典4Pリーフレット「初めての贈り物」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「成就の時」• ゲーマーズ限定書き下ろしショートストーリー「本当に怖い人間」• ようこそ実力至上主義の教室へ11.5• とらのあな購入特典4Pリーフレット「読書を通じて」• メロンブックス限定書き下ろしSS小冊子「心理戦」• (2016年1月27日)「ああ、青春の一ページよ」*コミックス1巻に再録• (2016年5月27日)「背中合わせの二人」*コミックス2巻に再録• (2017年8月26日)「坂柳有栖の日常ー期末試験の裏側編ー」*コミックス6巻に再録• (2017年10月27日)「伊吹と石崎とアルベルト、そして椎名の一日」• 2018年1月27日)「戦いの予兆」• 2018年4月27日)「新体験」• (2018年9月27日)「坂柳の下準備」• (2018年12月27日)「小さな生き物」 MFタペJ特典SS(1年生編) 注:下線のあるものは全て「ようこそ実力至上主義の教室へ1年生編 Short Stories」に再録済• 「その心は」 2018年5月25日 (原作8巻との連動購入特典)• 「初めての贈り物 ~一之瀬帆波編~」 2018年9月25日 (原作9巻との連動購入特典)• 「小さなドキドキ」 2019年1月25日 (原作10巻との連動購入特典)• 「成就の朝」 2019年5月25日 (原作11巻との連動購入特典)• 「間もなく始まる第二章」 2019年9月25日 (原作11.5巻とMFたぺJ042の連動購入特典) MFタペJ特典SS(2年生編)• 「心の声」 2020年1月24日 (原作2年生編1巻とMFたぺJ049の連動購入特典) その他SS(1年生編) 注:下線のあるものは全て「ようこそ実力至上主義の教室へ1年生編 Short Stories」に再録済• 2015年8月13日 ホームページ掲載SS• 2018年2月7日 ホームページ掲載SS• 2018年7月29日 「あの日の夏の日」(MF文庫夏の学園祭2018記念冊子)• 2019年7月28日 「冒険のススメ」(MF文庫夏の学園祭2019記念冊子)• 一年後に見えてくるもの -龍園翔- 2020年1月24日 「ようこそ実力至上主義の教室へ 1年生編 Short Stories」(ようこそ実力至上主義の教室へ 終・1年生編BOX トモセシュンサク Art Works同梱)• 大切になった人 2020年1月24日 「ようこそ実力至上主義の教室へ 1年生編 Short Stories」(ようこそ実力至上主義の教室へ 終・1年生編BOX トモセシュンサク Art Works同梱)• ようこそ実力至上主義のフェスタへ in Akihabara」の入場特典として配布 (通常のSSと違い11. 75巻としてナンバリングがされている)• ようこそ実力至上主義のフェスタへ in Akihabara」の会場限定物販にて3000円以上購入者へ配布(物販の準備不足により後日キャラアニ、カドカワストアで再販時にも3000円以上の購入で付属) ようこそ実力至上主義の教室へ(MFコミックス).

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『ようこそ実力至上主義の教室へ』の魅力を全巻ネタバレ紹介!【アニメ化】

ようこそ 実力 至上 主義 の 教室 へ ss

[chapter:はじめに] このSSは前回の「尾行」の続き 最終話 となってます。 読んでない方はそちらから読んでくださいね。 [newpage] 18:00 私は佐藤さんと一緒に綾小路くんの部屋を訪れていた。 何気に男子の部屋を訪れるのは初めてだったりする。 佐藤さんも初めて来るのか、緊張している様子。 「とりあえず座ってくれ」 綾小路くんに促されたのでとりあえず大人しく座ることにする。 「ねえ清隆、なんでこの2人もいるわけ?私なんも聞いてないんだけど。 ちゃんと説明してくれなきゃ許さないから」 「ああ、分かってる」 この場には軽井沢さんもいた。 どうやら綾小路くんが呼んだみたい。 軽井沢さんが何も聞かされていないっぽいのが気がかりだけど。 それにしても、綾小路くんは一体何を話すつもりなんだろう。 こっちでも色々予想してみたんだけど、全く検討もつかなかった。 「今日松下と佐藤を呼んだのはオレ達の関係について話すつもりだったからだ」 「え、ちょ!? それどうゆう.... 」 「恵、落ち着け。 別にお前を捨てた訳じゃない」 「ほんとに?」 「ああ、オレを信じてくれ」 「...... 分かった」 綾小路くんが軽井沢さんと意味深な話をしている。 捨てるってどういうこと?綾小路くんと軽井沢さんの関係って... 「まずはオレたちが今の関係になるに至った経緯について話す」 綾小路くんは全て話してくれた。 須藤くんの騒動のこと、無人島試験でのこと、船上試験で軽井沢さんと協力関係になったこと、そして軽井沢さんの過去についても全て...... 私は綾小路くんと軽井沢さんは体育祭辺りに接触したものだと思ってたけど、どうやらもう少し前からだったようだ。 しかも綾小路くんがこれまでの全ての試験に関わっていたと知った今、私の綾小路くんへの評価は変わっていた。 どうやら、本格的に綾小路くんはスペックが高いと見て間違いなさそう。 「つまり、オレと恵は協力関係だということだ。 「もし、この話を外部に漏らしたら?」 「そうだな... その時はたとえクラスメイトであっても、堀北と敵対することになったとしても、問答無用で退学にする。... 今の話は既に録音済だしな。 松下もそうなんだろ?」 感情を読み取ることの出来ない瞳でそう言い切った。 間違いなく本気... なんだね。 それと、綾小路くんは私の思ってた以上に頭も切れるようだ。 私が録音していることなんて最初からお見通しだったみたいだしね。 ここは敵対されると厄介なことになりそうだから大人しく従っておいた方が良さそう。 「うん、了解」 「わ、私も分かった!! 」 佐藤さんも1拍遅れて返事をした。 どうやら、今の話を聞いて呆然としてたんだろうね。 私でも軽井沢さんの過去について聞いた時は驚いちゃったくらいだし。 「オレは今後出し惜しみするつもりはない。 もしオレの実力が信じられないようならそこで確認してくれ」 「え、清隆本気出すの?あんなに嫌がってたのに?」 軽井沢さんが綾小路くんに聞いた。 確かに、そこは私も気になっていたところだ。 「詳しい事情は後で話すが、色々とピンチってことだ」 「分かった」 この場は、もう解散しようという流れになっている。 そんな中、佐藤さんが動いた。 「ねえ綾小路くん、2つだけお願いがあるんだけど良いかな?」 「オレにできることなら構わないぞ」 佐藤さん、どうしたんだろ? それと、何をお願いする気なんだろう? 私は大人しく見守っておくと決めた。 「その... 松下さんの肩を掴んで『好き』って言ったの、本当なの?」 「はぇ?」 私は佐藤さんの思わぬ質問に驚き、変な声が出てしまった。 それに、軽井沢さんも初耳だったのか、鬼のような形相で私と綾小路くんを見てる。 怖いからやめてほしい。 綾小路くん、早く彼女を止めて... 「恵、頼むから落ち着け。 ちゃんと話す」 綾小路くんは佐藤さんと軽井沢さんに事の顛末を話した。 「そういうことは早く言いなさいよ!! 」 「わ、悪い... 」 彼女の軽井沢さんに頭の上がらない綾小路くんを見ていると、やっぱりお似合いだと思えてくるから不思議だ。 そこで佐藤さんが再び燃料を投下した。 「私にもその... 言ってくれないかな?」 佐藤さん、お願いだからそれ以上は言わないでほしいな。 色々と怖いから。 主に軽井沢さんの射殺すような視線が。 「悪いけどそれは出来ない。 オレは恵の彼氏だからな」 それを聞いて軽井沢は顔を赤らめていた。 佐藤さんも仕方ないと引くことにしたようだ。 「それで、もう1つのお願いなんだけど... 」 「何だ?」 「私も"清隆くん"って呼んでも良いかな?」 綾小路くんは軽井沢さんの方を見た。 軽井沢さんもそれぐらいなら良いという感じらしい。 綾小路くんからすんなり許可が出た。 「ああ。 改めてよろしくな,麻耶。 それと松下も」 「うん!よろしくね、清隆くん!! 」 「よろしく」 「そうだな... せっかく協力関係になったからな。 オレも松下のことは千秋と呼ぶことにする」 「ふぇ!? 」 ここで綾小路くんからの予想外の攻撃が。 なるほど、これが前に佐藤さんに聞いた奇襲ってやつか。 「そ、そうなんだ。 私は別に問題ないよ。 改めてよろしくね、綾小路くん」 「ああ」 私は清隆くんとは呼ばない。 ううん、呼べない。 理由は、2人のように綾小路くんのことが好きなわけではないから。 2人の好きな男の子なのに好意を持っていない私が名前呼びするのは何だか2人に申し訳ない気がしたからだ。 ちなみに、私の名前呼びに関しては2人も綾小路くんに抗議していたが、「協力関係になるんだから仲良くしろ」とか「それぐらい何でもいいだろ」との一言で撃沈していた。 そこはもう少し粘って欲しかったかな... こうして、私達はめでたく? 協力関係となった。 そして私はある決意をした。 どうだったでしょうか?皆さんの理想通りに書けてますかね?私、気になります!! 読者の皆さん、読んでくださり本当にありがとうございました。 それと、元の設定をくださったsyokiさんには本当に感謝しかないです。 元がしっかりしてたので、これ程のモノに仕上がりました。 またいつかコラボみたいなことできたらいいですね。 実は今回、これだけじゃないんです!! というのも、今回は新企画? としてオマケのSSを付けてみることにしました!! 勿論、読んで頂かなくても構いません。 まぁ、できれば見て欲しいんですけどね。 ちなみに清恵となってます。 会話文多めです。 テーマは、 『なぜ綾小路は自ら交際発表をしたのか』 です。 それではどうぞ!! [newpage] [chapter:オマケ] 私はふと、清隆に聞きたいことがあったのを思い出した。 「ねぇきよたかー」 「急にどうしたんだ?恵」 「そういえば何で清隆が自分から付き合い始めたのを言ったのかなーって。 アレも松下さんを誘き出す作戦だったとか?」 「確かにその側面もあった。 って!ま、まさか...... 「もしかして、佐藤さんが清隆の連絡先を聞いた時のことを言ってる?」 「ああ、そうだが?」 いやいやいや!! 「ああ、そうだが?」じゃないし!それにしても、まさかそんな前のことを清隆が覚えてたなんて嬉し... じゃなくて、 「それ、女子の世界の話なんだけど?」 私は思わずツッコんでしまった。 「そうなのか?恋愛って難しいんだな... 」 そもそも、これは恋愛の問題じゃないし。 別に難しいって程でもないんだけど!? それにしてもなるほど... 勘違いだったってワケね。 私は清隆の新たな一面を知れた気がして少し嬉しかった。 その時、清隆が1人呟いた。 「まぁ、恵を巡ってトラブルになりたくないのは本当だからな。 どちらにせよ正解だったわけだ」 「ちょっ!それどういう意味?」 「そんなの決まってるだろ。 "恵はかわいい"からな。 他の奴に盗られるわけにはいかない」!?!? ちょっっ、え、どういうこと!? 清隆が私のことを可愛いって言ってくれた? 「べ、別に清隆にかわいいなんて言われても嬉しくなんか... 」 「そういうところがかわいいんだけどな」 「...... ほんとになんなわけ? 清隆のくせに!清隆のくせに!! 不意打ちでそんなこと言われたらますます好きになるに決まってる。 やっぱり私は清隆が好き、大好きなの。 だから私は清隆にこう言ってやった。 「清隆の意地悪なところも充分かわいいわよ」 それを聞いて首を傾げる清隆はやっぱりかわいかった。

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