まんびきかそぐ。 『万引き家族』が暮らす下町へ ロケ地の合羽橋と南千住を歩く

『万引き家族』が暮らす下町へ ロケ地の合羽橋と南千住を歩く

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今回は今年最も話題になるであろう邦画、『万引き家族』のレビューを書いていきたいと思います。 公開初日の6月8日に、映画館にて鑑賞してきました。 『万引き家族』は、とても優しい映画かつ残酷な映画になっています。 観ていて目頭が熱くなるほど優しい気持ちに包まれているかと思えば、砂の城の上に立ってその気分を味わっているかの様な気分になります。 カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞と呼ばれる最高賞を受賞しましたね。 『ツリー・オブ・ライフ』『パルプ・フィクション』などが過去に受賞している素晴らしい賞です。 しかしこの映画を観る前に、まず前提として知っておきたいことがあります。 日本の貧困率は6人に1人、児童虐待件数は平成28年度で約12万件です。 数値の出し方や捉え方とかは色々ありますが、実際に表に出ている件数がこれくらいと言う風に捉えてもらえればと思います。 この記事ではそんな『万引き家族』の話題性や監督の意図に焦点を当てながら、僕自身の感想を述べつつ、今年のアカデミー賞の作品達と比べていきたいと思います。 この記事の目次• なぜ話題になっているのか? まずはその話題性の裏側を。 カンヌ受賞 冒頭にもあった通り、おめでたいことに日本の映画がカンヌ国際映画祭のパルム・ドール賞を受賞しました。 なんと、今村昌平監督の『うなぎ』が受賞した 1997年以来の快挙です。 本当に素晴らしいですね。 是枝監督は以前、『そして父になる』が同カンヌ映画祭の審査員賞を受賞し、アカデミー賞候補としてノミネートされていましたね。 世界で活躍する日本の映画監督と言えば是枝監督と言えるほど、その名は知れ渡っています。 ネットで騒がれる カンヌの受賞と同時に、SNSなどのインターネットでこの映画が話題になりました。 僕も時間があればTwitterなどのタイムラインを追いかけていました。 騒がれる理由として、賞賛も勿論あるのですが、影響力のある著名人などが「日本の恥」と発言したことです。 誰がどう言ったかはここでは記事の趣旨が変わってしまいますので言及しませんが、否定的に捉える人々が騒いでいたのです。 その理由は、日本の軽犯罪を犯す家族にスポットライトを当てているからでしょう。 でも、例えばハリウッドでヤク中が主人公の映画で評価されている映画なんて無数にありますし、何が違うんでしょうかね?詳しいことは後述します。 安倍首相が賞賛しない 国際的な映画祭で最高賞を受賞しているにも関わらず、国が賞賛のコメント一つ送らない、と言う理由で海外のメディアに取り上げられていましたね。 これも話題になる理由の一つじゃないでしょうか。 どういうお話か 続いて『万引き家族』の中身のお話です。 ストーリー 東京の狭い平屋に住む5人家族。 親子で万引きなどの軽犯罪を犯しながら、父親は日雇い労働を、母親はパートを、母親の妹は風俗店で働いています。 生活の頼みの綱は祖母の年金。 そんな家族と、ある少女が一緒に暮らすことになります。 父親が万引き帰りに見つけたその少女は、寒空の下で震えていました。 最初は一晩だけ保護する予定でしたが、母親の意見もあり、いつの間にか居つくことに。 そんなある日、家族に事件が訪れます…。 家系図がわからない 『万引き家族』はストーリーの通り、家族のお話です。 しかしこれ、家系図がわからないんですよ。 誰が誰の子かわからないし、子供も父親のことを「お父さん」と呼ばない。 なんで祖母と母親の妹が仲いいかもわからないですし、歪な家族になっています。 恐らく鑑賞中、頭の中に家系図を思い浮かべて空いている穴を埋めていく人が多いと思います。 父親がリリー・フランキーで、祖母が樹木希林。 祖母はどっちの母だ?などなど。 しかしこれが落とし穴なのです。 あまりネタバレをしたくないのですが、是枝監督のずっと持ち続けてきたテーマというか、作家性がそこにあるのです。 ラストに向かうにつれ、徐々に家族の実態はわかってきます。 全部知った時、あなたは必ず「そういうことか」となるでしょう。 是枝監督について さて『万引き家族』のストーリーと、是枝監督の作家性に少し触れたところで、是枝監督について僭越ながら紹介していきます。 フィルモグラフィー 簡潔なフィルモグラフィーから。 僕自体、是枝監督作品を知ったのは『歩いても 歩いても』からでした。 『幻の光』(1995年)• 『DISTANCE』(2001年)• 『誰も知らない』(2004年)• 『歩いても 歩いても』(2008年)• 『空気人形』(2009年)• 『そして父になる』(2013年)• 『海街diary』(2015年)• 『三度目の殺人』(2017年) などなど。 元々はドキュメンターテレビ番組の演出などを手がけてらっしゃいました。 CMやMVなども多数手がけています。 この作品への思い まずはネットで色々と騒がれているのですが、是枝監督は自らの立場をはっきりと述べています。 ネットで『万引き家族』に関して作品を巡ってではなく飛び交っている言葉の多くは本質からはかなり遠いと思いながら、やはりこの作品と監督である僕を現政権(とそれを支持している人々)の提示している価値観との距離で否定しようとしたり、逆に擁護しようとしたりする状況というのは、映画だけでなく、この国を覆っている「何か」を可視化するのには多少なりとも役立ったのではないかと皮肉ではなく思っている。 引用:KORE-EDA. com「invisible」という言葉を巡って——第71回カンヌ国際映画祭に参加して考えたこと——() この引用元である是枝監督の公式サイトのメッセージは全て読んだ方がいいと思います。 特に『万引き家族』を観終わった方々は。 どう言った意図で作ったのか?どういう政治的スタンスなのか?それが全て書いてあります。 是枝監督の意図は? では『万引き家族』おける是枝監督の意図はどういったものなのでしょうか?これも公式サイトで触れられています。 僕は人々が「国家」とか「国益」という「大きな物語」に回収されていく状況の中で映画監督ができるのは、その「大きな物語」(右であれ左であれ)に対峙し、その物語を相対化する多様な「小さな物語」を発信し続けることであり、それが結果的にその国の文化を豊かにするのだと考えて来たし、そのスタンスはこれからも変わらないだろうことはここに改めて宣言しておこうと思う。 引用:KORE-EDA. com「invisible」という言葉を巡って——第71回カンヌ国際映画祭に参加して考えたこと——() この映画は、「小さな物語」なのです。 軽犯罪を犯す、東京下町の貧乏な一家。 そこで起きる家族の物語。 でもその「小さな物語」は現実に起きています。 インタビューの中で、是枝監督は「この映画を思い付いたのは年金不正受給の事件」と述べています。 これは『万引き家族』のにもインタビューとして掲載されています。 年金不正受給とは、既に死亡した親の年金を受け取り続けていたことが発覚した事件ですね。 それに児童虐待や貧困問題が、この「小さな物語」の中に詰まっています。 そして是枝監督の意図とは、その「小さな物語」を通して、先述のように、この国を覆っている「何か」を可視化することにあるのです。 あまり僕の言葉で書き連ねても(感想は後述)、それは曲解を生んでしまうので、その「何か」を確かめるために劇場に足を運ぶことをオススメします。 『万引き家族』感想 さて、ここからは僕の所感や思ったところを書いていきます。 目を背けたくなる映画 公開日の平日、昼の時間に見に行ったのですが、結構お年寄りの方が多くて、劇場は満席状態でした。 お年寄りの方は恐らくこの映画の中の樹木希林さん演じる祖母役に感情移入しているのか、樹木希林さんの行動一つ一つに笑いが起きていました。 中には「え?ここで笑うの?」と若者の僕が思うようなところで笑いが起きていたのが印象的です。 しかし若い世代の僕からすれば、児童虐待や貧困問題など、これからの日本で増えていきそうな問題が取り上げられていて、目を背けたくなりました。 『万引き家族』のテーマと内包する問題 『万引き家族』は、近年の是枝監督作品に一貫しているテーマである、「家族とは血の繋がりか、過ごした時間か」ということが本質の一つとしてあります。 このテーマは、『そして父になる』で如実に物語られていました。 さらに『万引き家族』では、社会や地域の共同体から零れ落ちた人々、落伍者を主人公としています。 日本の山積する問題を詰め込んだかのような映画なので、そりゃ「日本の恥」と言う方も出てきますが、これが 現実に起きているのに、そこから責任転嫁して目を背けるからそんな考えに至るのだと思います。 この映画のラストシーンもそうですか、全てにおいてまるで日常を切り取っているかのような自然な映し方をしています。 日常の流れの中にあり、それが今後も続いていく。 映画の中ではハッピーエンドもバッドエンドもありません。 しかし、この映画の中の家族が過ごした優しい時間だけは、本物のような気がします。 アカデミー受賞作に通じるもの 今年のアカデミー賞では、『シェイプ・オブ・ウォーター』や『ゲット・アウト』『スリー・ビルボード』『ブラック・パンサー』などが話題になりました。 黒人差別の歴史を交えつつ、黒人スタッフのみで作られた『ブラック・パンサー』。 社会の除け者を主人公にした、『シェイプ・オブ・ウォーター』。 世界で起きているあらゆる問題、性差別、人種差別、貧困。 これらが映画という芸術として爆発した年になっていました。 『万引き家族』もこういった作品に通じるものがあります。 『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督がアカデミー作品賞を受賞した時のスピーチでこう話していました。 私たちの業界の1番素晴らしいところは、国境線を消し去ってしまえるところだと思います。 この道を私とともにしてくれたすべての人々に感謝します。 引用:映画. これに似た言葉を是枝監督も述べています。 授賞式後にスタッフと一緒に参加した公式のパーティーは至福の時間だった。 コンペの監督と審査員の間にそれまで存在していた 見 ・え ・な ・い ・壁が取り払われ、その場は映画への愛情だけで繋がった人々がにこやかに和やかに映画について言葉を交わす。 映画の中の「見えない」花火についてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督やチャン・チェンと話す。 引用:KORE-EDA. com「invisible」という言葉を巡って——第71回カンヌ国際映画祭に参加して考えたこと——() 『万引き家族』で是枝監督は、普段日本の人々が目を背けたくなるようなこと、貧困や虐待、老人の孤独死、そういった事柄の前にある壁を取り除きました。 日本の映画でここまで真摯に社会問題と向き合っている映画はあるでしょうか?漫画原作の俳優女優推しの映画、某事務所のタレント映画…。 映画の本来の役目を担っているように感じられた『万引き物語』でした。 ただ、やっぱり全体的に湿っぽいというか、如実すぎるというか、やはり僕が好きなのはエンターテインメント性も兼ね備えた『ブラック・パンサー』などであって、その辺が観ていてしんどいな、と感じてしまう時もありました。 では『万引き家族』をエンターテインメント性を感じたい方にこの映画の見所や疑問点を書いていきたいと思います。 『万引き家族』見所と疑問点 松岡茉優の脱ぎっぷり 『桐島、部活やめるってよ』や『ちはやふる』に出演している人気急上昇の女優松岡茉優。 彼女が『万引き家族』で演じるのは女子高生の風俗嬢役。 是枝監督は前々から女性と子供を撮るのがうまく、カメラに映らないエロさというのがビシビシ伝わってきて、直接的ではない表現が巧みだと思っていました。 しかし今回は、やや直接的ですが、なんともエロい…。 松岡茉優の脱ぎっぷりも、ボディラインも凄まじいものがあります。 息子の指くるくる 息子の祥太くんが万引きをする前、必ず両手の指を合わせて、人差し指だけくるくるし、手の甲を顔に近づけます。 この動作は何なのでしょうか。 あくまでも憶測なのですが、ある種の謝罪の気持ちの現れというか、剣客や暗殺者が映画などで人を殺した後に行う儀式のようなものかなと思っています。 例えばライアン・ゴズリング主演の『オンリー・ゴッド』で、チャンが犯罪者を殺した後にカラオケで歌を歌うような。 解りづらいですかね。 あとは直接的な「万引き」というセリフを避けるためのサインかな、とも思いました。 まとめ こういった社会問題を取り扱った映画は、必ず論争を巻き起こすのですが、僕はそれはいいことだと思います。 日本は最近、大企業や国の不正や、指導者の横暴が目立ちます。 『シェイプ・オブ・ウォーター』などで社会の除け者を取り扱っているように、映画はそういった社会問題を表に出し、観客である人々に投げかけ、戦うべき人を立ち上がらせる力があると、僕は信じています。 『万引き家族』、劇場で鑑賞ください!.

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【万引き家族】最後のシーンで意見が食い違い嫁と大喧嘩した話し。

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万引き家族 Shoplifters 監督 脚本 是枝裕和 原案 是枝裕和 製作 出演者 音楽 撮影 編集 是枝裕和 制作会社 製作会社 AOI Pro. 配給 ギャガ 公開 2018年 2018年 2018年 2018年 2018年 2018年 2018年 上映時間 120分 製作国 言語 興行収入 45. 5億円(2019年1月時点) 9700万元(約15. 6億円) 『 万引き家族』(まんびきかぞく、英題: Shoplifters)は、公開の日本映画。 実際にあった、親の死亡届を出さずに年金を不正に貰い続けていたある家族の事件をもとに、構想10年近くをかけて作った。 日本国内での公開に当たっては、のレイティング指定がなされている。 において、最高賞であるを獲得した。 日本人監督作品としては、1997年の監督『』以来21年ぶり。 脚本段階では子どもに「お父さん」「お母さん」と呼んでほしいと願う主人公の想いが重点的に描かれており、撮影中につけられていた映画のタイトルは『万引き家族』ではなく『声に出して呼んで』だった。 あらすじ [ ] 東京の下町に暮らす柴田治とその妻信代は、息子の祥太、信代の妹の亜紀、そして治の母の初枝と同居していた。 家族は治と信代の給料に加え、初枝のと、治と祥太が親子で手がけるで生計を立てていた。 しかし初枝は表向きはということになっており、同居人の存在自体が秘密だった。 5人は社会の底辺で暮らしながらも、いつも笑顔が絶えなかった。 ある冬の日、治は近所の団地の1階にあるバルコニー状の外廊下で、ひとりの幼い女の子が震えているのを見つけ、見かねて連れて帰る。 夕食後、「ゆり」と名乗るその少女を家へ帰しに行った治と信代は、家の中から子どもをめぐる諍(いさか)いの声を聞く。 結局「ゆり」は再度柴田家に戻された。 体中の傷跡など「ゆり」にの疑いがあることを見つけた信代は彼女と同居を続けることを決め、「ではないか」という亜紀 に対して「脅迫も身代金の要求もしていないからこれは誘拐ではなく保護だ」と主張、「ゆり」は柴田家の6人目の家族となった。 その矢先、治は職場で負傷して仕事ができなくなる。 あてにしたは下りなかった。 連れ帰ってから2か月経っても「ゆり」に捜索願が出た形跡はなかったが、やがてテレビで失踪事件として報じられるところとなって、柴田家の一同は彼女の本当の名前が「北条じゅり」であることを知る。 一家は発覚を遅らせるべく「ゆり」の髪を切って「りん」という呼び名を与え、祥太の妹ということにした。 回復した治は仕事に戻ることなく、祥太との万引きを「りん」に手伝わせる。 柴田家の面々は表向きは普通の家族として暮らしながら、治と祥太の万引き以外にも、初枝はパチンコ店で他の客のを大胆にネコババし、祥太は「りん」を連れて近所の駄菓子屋で万引きを働き、信代はクリーニング店で衣服のポケットから見つけたアクセサリーなどをこっそり持ち帰るなど、亜紀を除く全員がなんらかの不正や犯罪に手を染めていた。 一方、「りん」と柴田家の絆は次第に深まっていった。 夏を迎える頃、祥太はいつもの駄菓子屋で「りん」に万引きをさせたところ、年老いた店主からお菓子を与えられ「妹にはさせるなよ」という言葉をかけられた。 そんな折、信代は勤め先から自分と同僚のどちらかの退職を迫られ、同僚との話し合いで「行方不明になっている女児(「りん」のこと)を連れているのを見た」と脅されて退職を余儀なくされる。 一方初枝は前夫(作中では故人)が後妻との間にもうけた息子夫婦が住む家を訪れ、前夫のの供養ついでに金銭を受け取っており、それが年金以外の収入「慰謝料」の正体であることがうかがわれた。 そして初枝が義理の娘として同居している亜紀は実はこの息子夫婦の娘であることが明らかになる。 夫婦は亜紀は海外留学中ということにしており、初枝と同居していることは「知らない」こととしていた。 また亜紀には妹がいて、その名前は亜紀の源氏名と同じ「さやか」であることが明らかになる。 その頃、「さやか」として性風俗店で勤務していた亜紀は常連客である「4番さん」とひそかに心を通わせていた。 夏になり、一家は海水浴に出かけ団欒を満喫する。 「家族」の姿を楽しそうに眺める初枝であったが、その言動にはどこかおかしいところがあり病気からくるを思わせた。 ほどなくして初枝は自宅で死去する。 治と信代は自宅敷地内に初枝の遺体を埋め、「最初からいなかった」ことにした。 信代は死亡した初枝の年金を不正に引き出す。 家の中から初枝のを見つけだして大喜びする治と信代を、祥太は無言で見つめていた。 祥太は治から「店の商品は、誰のものでもない(から取っても構わない)」と教えられていた。 だが、治のパチンコ店でのに同行した際に、「これは誰かのものではないの」と尋ね、積極的に手伝おうとしなかった。 少しのち、祥太は「りん」と駄菓子屋に行ったが、「」の紙が貼られ、閉店していた。 その次に入った別のスーパーマーケットにおいて、「りん」が自らの意思で万引きを働こうとしたところ、それを見た祥太は「りん」から注意を逸らすためにわざと目立つようにミカンを万引きして逃走。 店員の追跡をかわそうとするも高所から飛び降りた際に足を負傷、入院する。 一部始終を見届けた「りん」は治たちのもとに急ぐが、柴田家4人は祥太を捨て置き逃げようとしたところを警察に捕まり、これをきっかけにして家族は解体されてしまう。 「りん」は本来の親のもとに戻され、それ以外の3人は取り調べを受けた。 入院中の祥太も警察官に事情を聴取され、その際に他の家族が逃げようとしたことを伝えられる。 取り調べの中で、治と信代は過去に殺人を犯していた こと、治は初枝の実際の息子ではなく前述の事情を抱えた彼を同居人として息子同然に迎え入れていたこと、祥太は治や信代に連れてこられたこと、治・信代・祥太らの名前は本名ではない ことなどが明らかになる(つまり、"柴田家"は全員がにない疑似家族であった)。 信代は一家が抱えた犯罪はすべて自分の犯行として刑に服し、祥太は施設に入り、治は一人暮らしとなった。 かつての自宅を訪れた亜紀は、もぬけの殻となった屋内をしばし眺めていた。 治は信代の依頼で祥太を連れて刑務所に面会に行く。 面会の場で信代は祥太に、治が松戸市にあるパチンコ店の駐車場で車上荒らしをしようとした際に、密閉された車内に置き去りにされてぐったりしていた幼い祥太を助けて連れてきたことをその自動車の情報を交えて伝え、情報を手掛かりに「その気になれば本当の両親に会える」と話す。 その夜、祥太は治の家に泊まり、自分を置いて逃げようとしたことの真偽を治に問うと、治はそれを認めて「おじさんに戻る」と答えた。 翌朝、祥太はバス停での別れ際に「自分はわざと捕まった」と治に話す。 バスを追いかける治を車内から見つめる祥太は、治に向かって何かを呟いた。 一方、本当の両親のもとへ戻された「じゅり」は、再び虐待の被害者になっていた。 ある日、治に発見されたときと同じ外廊下で独り遊びをしていたところ、ふと何かに気付いたように塀から身を乗り出しつつ見入る「じゅり」もまた、何かを呟こうとしていた。 キャスト [ ] 柴田治 演 - 本作の主人公である東京の下町に暮らす日雇い労働者。 柴田信代 演 - 治の年若い妻。 クリーニング店工場のパート従業員。 柴田亜紀 演 - 信代の妹。 JK見学店に勤務し「さやか」という源氏名を使用している。 柴田祥太 演 - 治の息子。 学校には通っておらず治とタッグを組んで万引きをしている。 愛読書は国語の教科書に掲載されている「スイミー」。 ゆり(りん、北条じゅり) 演 - 治が柴田家に連れて帰ってきた少女。 両親からはなどの児童虐待を受けている。 柴田初枝 演 - 治の母。 年金受給者であり、夫とはすでに離婚している。 4番さん 演 - 亜紀が勤務する性風俗店の常連客。 があり亜紀には筆談で意思を伝える。 柴田譲 演 - 亜紀の本当の父親。 初枝の元夫と後妻との間の子。 柴田葉子 演 - 亜紀の本当の母親。 柴田さやか 演 - 亜紀の本当の妹。 高校2年生。 北条保 演 - ゆりの父。 希とゆりに対しを働いている。 北条希 演 - ゆりの母。 保からDVを受ける一方でゆりに対しネグレクトをしている。 JK見学店 店長 演 - 亜紀が勤務する性風俗店の店長。 根岸三都江 演 - 信代が勤務するクリーニング店の同僚。 クリーニング店 店主 演 - 信代が勤務するクリーニング店の店主。 山戸頼次 演 - 柴田家の近隣にある駄菓子屋の店主。 米山 演 -。 日雇い派遣の管理者 演 - 治の日雇い労働の管理者。 正社員。 前園巧 演 - 警察官。 宮部希衣 演 - 警察官。 ニュースキャスター 演 - ニュースキャスター 演 - スタッフ [ ]• 監督・脚本・編集 -• 製作 - 、、• プロデューサー - 松崎薫、代情明彦、• アソシエイトプロデューサー - 大澤恵、小竹里美• 撮影 -• 照明 - 藤井勇• 録音 -• 美術 - 三ツ松けいこ• 装飾 - 松葉明子• 衣装 -• ヘアメイク - 酒井夢月• 音響効果 -• 音楽 -• 助監督 - 森本晶一• キャスティング - 田端利江• 制作担当 - 後藤一郎• ラインプロデューサー - 熊谷悠• 製作 - 、、• 製作プロダクション - AOI Pro. 配給 - ギャガ ロケ地 [ ] 主な舞台はである。 ジョイフル三ノ輪商店街も登場している。 リリー・フランキーによると、柴田家として使用された民家はセットではなく、実在する廃屋である。 海水浴の場面はので撮影された。 受賞 [ ] 国内 [ ]• 第10回• 最優秀作品賞• 最優秀女優賞「 」「 」• 第42回• 山路ふみ子女優賞「安藤サクラ」• 第13回• アクター・オブ・ザ・イヤー賞「」• フィルム・ディレクター・オブ・ザ・イヤー賞「」• 第4回 シネマアワード• エル シネマ大賞• 第43回• 助演女優賞「 」• 第36回• 優秀銀賞• 第40回• 主演女優賞「安藤サクラ」• 助演女優賞「松岡茉優 」• 第31回• 作品賞• 主演女優賞「安藤サクラ」• 助演女優賞「樹木希林 」• 最優秀作品賞• 最優秀監督賞「是枝裕和」• 最優秀脚本賞「是枝裕和」• 最優秀主演女優賞「安藤サクラ」• 最優秀助演女優賞「樹木希林 」• 最優秀音楽賞「」• 最優秀撮影賞「」• 最優秀照明賞「」• 優秀主演男優賞「リリー・フランキー」• 優秀助演女優賞「松岡茉優」• 優秀美術賞「」• 優秀録音賞「」• 優秀編集賞「是枝裕和」• 第61回• 助演女優賞「松岡茉優 」• 第43回• 特別賞「万引き家族」製作チーム• 第73回• 日本映画大賞• 女優主演賞「安藤サクラ」• 女優助演賞「樹木希林」• 第28回• 作品賞• 主演男優賞「リリー・フランキー」• 主演女優賞「安藤サクラ」• 助演女優賞「松岡茉優」• 第14回• 日本映画 作品賞ベストテン 第2位• 第92回• 日本映画ベスト・テン 第1位• 主演女優賞「安藤サクラ」• 読者選出 日本映画監督賞「是枝裕和」• 読者選出 日本映画ベスト・テン 第1位• 第23回• 日本映画作品賞 第2位• 日本映画監督賞「是枝裕和」• 日本映画助演女優賞「樹木希林 」• 日本映画ベストインパクト賞「樹木希林 」• 2018年度 全国映連賞• 日本映画作品賞• 監督賞「是枝裕和」• 女優賞「安藤サクラ」• 2018年度• 映画部門「」• 2018年 日本映画ペンクラブ賞• 2018年度ベスト映画 日本映画部門 第1位• 第38回• 藤本賞「是枝裕和」 国外 [ ] 受賞とノミネートの一覧 年 賞 部門 候補者 結果 参照 2018年 受賞 ミュンヘン国際映画祭 アリ・オスラム賞(外国語映画賞) 是枝裕和 受賞 アンタルヤ国際映画祭 監督賞 是枝裕和 受賞 バンクーバー国際映画祭 外国長編映画観客賞 是枝裕和 受賞 最優秀長編映画賞 松崎薫、代情明彦、田口聖 受賞 監督賞 是枝裕和 ノミネート 脚本賞 ノミネート 外国インディペンデント映画賞 是枝裕和 ノミネート 外国語映画賞 『万引き家族』 ノミネート 『万引き家族』 ノミネート 『万引き家族』 受賞 ニューメキシコ映画批評家協会賞 助演女優賞 安藤サクラ 受賞 『万引き家族』 受賞 『万引き家族』 ノミネート 作品賞 『万引き家族』 次点 『万引き家族』 受賞 主演女優賞 安藤サクラ 次点 アンサンブル・キャスト賞 受賞 外国語映画賞 『万引き家族』 ノミネート 外国語映画賞 『万引き家族』 第3位 作品賞 『万引き家族』 第8位 監督賞 是枝裕和 第7位 外国語映画賞 『万引き家族』 受賞 監督賞 是枝裕和 ノミネート 助演女優賞 安藤サクラ 受賞 2019年 『万引き家族』 ノミネート 外国語映画賞 『万引き家族』 ノミネート 『万引き家族』 ノミネート 外国語映画賞 『万引き家族』 ノミネート 『万引き家族』 ノミネート 作品賞 『万引き家族』 ノミネート 外国語映画賞 ノミネート FIPRESCI賞 『万引き家族』 受賞 『万引き家族』 第3位 外国語映画賞 『万引き家族』 受賞 () 作品賞 『万引き家族』 ノミネート 外国語映画賞 『万引き家族』 ノミネート 主演女優賞 安藤サクラ 受賞 助演女優賞 樹木希林 ノミネート オリジナル脚本賞 是枝裕和 ノミネート アンサンブル賞 受賞 『万引き家族』 ノミネート 外国語映画賞 『万引き家族』 ノミネート 外国語映画賞 『万引き家族』 受賞 『万引き家族』 ノミネート 『万引き家族』 ノミネート 『万引き家族』 ノミネート 作品賞 『万引き家族』 受賞 音楽賞 受賞 テレビ放送 [ ] 回数 テレビ局 番組名(放送枠名) 放送日 放送時間 放送分数 視聴率 備考 1 21:00 - 23:30 150分 12. 本編ノーカット放送。 番組の冒頭と最後に監督のコメント映像が入り、最新作「真実」が紹介され、メイキング映像が本編終了後に放送された。 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 亜紀だけは初枝により収入を家に入れなくてもよいことになっていた。 後の警察の取り調べでは、治も亜紀と同じ主張をしたと供述している。 もともと治と信代はホステスとその常連客という関係であり、信代は前夫からを受けていたため治と共謀し正当防衛の名のもとにこの前夫を殺害、治は信代をかばって罪を背負い執行猶予つきの実刑判決を受けていた。 警察官は治の本名を「えのきしょうた」、信代の本名を「たなべゆうこ」と述べている。 地上波放送の際の字幕では「榎木祥太」及び「田辺由布子」と表記されている。 亜紀が両親の元に戻ったかどうかは明示されていない。 『』と合わせての受賞。 『』『 結び』『』と合わせての受賞。 『ちはやふる 結び』『blank13』と合わせての受賞。 『ちはやふる 結び』と合わせての受賞。 出典 [ ]• - 2019年2月11日閲覧。 映画ナタリー ナターシャ. 2019年1月29日. 2020年3月14日閲覧。 シネマトゥデイ 2018年1月5日. 2018年2月14日閲覧。 ヒタナカ 2018年6月8日. 2018年8月4日閲覧。 シネマトゥデイ 2018年5月20日. 2018年5月20日閲覧。 Movie Walker 2018年6月7日. 2019年2月11日閲覧。 - とれたてフジテレビ(2018年6月3日・10日)• - The Fashion Post(2018年5月29日)• まんたんウェブ. 2018年10月4日. 2018年10月4日閲覧。 com. 2018年10月23日. 2018年10月23日閲覧。 GQ JAPAN 2018年11月21日. 2019年6月15日閲覧。 ELLE. 2018年11月26日. 2018年11月27日閲覧。 スポーツ報知. 2018年11月28日. 2018年11月28日閲覧。 com. 2018年12月1日. 2018年12月1日閲覧。 ヨコハマ映画祭. 2018年12月1日. 2018年12月1日閲覧。 シネマトゥデイ. 2018年12月4日. 2018年12月4日閲覧。 公式サイト. 日本アカデミー賞協会. 2019年3月2日閲覧。 スポーツ報知. 2019年1月21日. 2019年1月21日閲覧。 まんたんウェブ. 2019年1月21日. 2019年1月21日閲覧。 映画ナタリー. 2019年1月23日. 2019年1月23日閲覧。 映画ナタリー. 2019年1月30日. 2019年1月30日閲覧。 2019年3月27日時点の [ ]よりアーカイブ。 2019年2月1日閲覧。 映画ナタリー. 2019年2月4日. 2019年2月4日閲覧。 日本インターネット映画大賞ブログ 2019年2月6日. 2019年2月7日閲覧。 日本インターネット映画大賞ブログ 2019年2月5日. 2019年2月7日閲覧。 全国映連. 映画鑑賞団体全国連絡会議 2019年2月18日. 2019年2月19日閲覧。 シネマトゥデイ. 2019年1月10日. 2019年3月11日閲覧。 朝日新聞デジタル. 2019年4月26日. 2019年4月28日閲覧。 スポニチアネックス. 2018年7月8日. 2018年7月8日閲覧。 映画ナタリー. 2018年10月6日. 2018年10月6日閲覧。 バンクーバー経済新聞. 2018年10月16日. 2018年11月8日閲覧。 2020年1月19日閲覧。 Brown, Mark 2018年10月31日. 2010年1月19日閲覧。 2018年12月3日. 2020年1月19日閲覧。 2018年12月7日. 2020年1月19日閲覧。 シネマトゥデイ. 2018年12月10日. 2018年12月10日閲覧。 2018年12月7日. 2020年1月19日閲覧。 IMDb. 2020年1月19日閲覧。 シネマトゥデイ. 2018年12月20日. 2018年12月20日閲覧。 Sponichi Annex スポーツニッポン新聞社. 2018年12月7日. 2018年12月7日閲覧。 共同通信. 2019年1月13日. 2019年1月13日閲覧。 International Cinephile Society. 2020年1月19日閲覧。 com. 2019年1月11日. 2019年2月12日閲覧。 SANSPO. COM 産経デジタル. 2019年2月24日. 2019年2月24日閲覧。 com. 2019年1月22日. 2019年1月22日閲覧。 シネマトゥデイ 株式会社シネマトゥデイ. 2019年2月25日. 2019年2月25日閲覧。 Avisen. 2020年1月19日閲覧。 フジテレビ. 2019年7月7日閲覧。 外部リンク [ ]• - (英語).

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万引き家族の子役は誰?城桧吏(かいり)と佐々木みゆの演技に注目!|PLEASANT ZONE

まんびきかそぐ

『万引き家族』上映中 C 2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro. 『万引き家族』、最初に観た時より、いま何気なく再生した予告編にやられてしまいました! 号泣です。 予告編の作りのうまさもあるんでしょうが、映画ってたぶん観るタイミングがあるんだと思います。 機が熟すというか、自分と映画の出会うべきポイントがあるというか。 いや、歳を重ねることで、映画のどこに反応するかは変わり、それが面白さのひとつなので、本当はいつ観たっていいんですけどね。 東京の下町の小さな家で、肩寄せあって暮らす大家族。 名前は紹介されるが、映画の中に姓は出てこない。 それもそのはず、彼らは戸籍上の、本当の家族ではないからだ。 子どもから大人まで、何らかの理由で行き場をなくした人々が辿りついた場所。 父の治(リリー・フランキー)は土木現場、母の信代(安藤サクラ)はクリーニング工場で働いている。 にも関わらず、その収入は祖母の初枝(樹木希林)、長女の亜紀(松岡茉優)、次女のりん(佐々木みゆ)、長男の祥太(城桧吏)ら家族を養えるものではない。 何のぜいたくをしているわけでもないのにだ。 だから初枝の年金も当てにするし、ちょっといかがわしいところでのアルバイトも、万引きもする。 設定は、東京の下町。 原案・脚本の是枝監督は、台東区、荒川区あたりをイメージしているのだろう。 実際にロケが行われたのも、このあたりが多い。 まず、初枝が亜紀と一緒に年金を下ろしに行くシーン。 このシーンが撮影されたのは (台東区松が谷3-18-13)。

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