フェラーリ ローマ。 フェラーリ・ポルトフィーノが「ローマ」顔に? 改良型プロトタイプを初スクープ

最新のフェラーリは「甘い生活」 フェラーリ・ローマ発表

フェラーリ ローマ

そりゃ、マルチェロ・マストロヤンニがこんなクルマを運転して夜のネオンきらめくローマ・ヴェネト通りのオシャレなクラブに乗り着け、助手席からアニタ・エクバーグみたいなグラマーな金髪美女が、長く美しい脚をチラリと見せながら降りてきたら、それこそ映画「ドルチェ・ヴィータ 甘い生活 」の世界そのものでしょう。 そんな、飛びきりエレガントなスタイルを持ったGTクーペがフェラーリから登場した。 その名も"フェラーリ・ローマ"。 これまで、なによりもグランプリに勝つことを至上命題とし、その余技として、あくまで資金稼ぎのために市販ロードカーを生産してきた感があったフェラーリが、あたかも180度宗旨替えしたかのように享楽的な1960年代ローマの「甘い生活」をモチーフにしたGTクーペをデビューさせたのだから、これはもはやひとつの"事件"と言っていいのではないか。 そして、私はその目撃者のひとりとして、1960年のローマ・オリンピックでホッケー競技の会場としても使われた「大理石のスタジオ」で開かれた発表会に臨席する幸運を得たのだが、実はその前の晩から、フェラーリ・ローマの「甘い生活」的発表会は始まっていたのだ。 宿泊先は、まさに映画の舞台となったヴェネト通りに面した5つ星ホテル。 ディナー会場はそこから歩いてすぐの「クラブ・ジャッキー・O」。 すなわち、前日からローマの「甘い生活」にどっぷり漬かってもらおうというフェラーリの粋な演出であったわけだ。 しかし、さらに派手な演出は発表会当日の会場そのものにあった。 なんと「ヌオーヴァ・ドルチェ・ヴィータ 新・甘い生活 」と書かれたエントランスを通って大理石のスタジオに入ると、そこは1960年代の夜のローマを彷彿とさせる巨大なナイト・クラブになっていたのだ。 壁一面にリキュールのボトルが並ぶバー・カウンターがあるかと思えば、赤いネオン照明の下、コーヒーや酒、食事を楽しめるテーブルも用意されている。 壁に掛けられた大きなスクリーンには、1960年代の最新ファッションに身を包んだ男女が、フェラーリのスパイダーやクーペに乗って文字通り「甘い生活」を満喫している写真が大写しにされていた。 舞台でプレゼンテーションするのではなく、バーで一杯ひっかけて、通りを歩いていたら、偶然、カフェでデザイナーの友人に会ってクルマについてお喋りを楽しむ、というようなスタイルで、クルマのコンセプトが紹介されていく。 「ローマのカフェで話している人たちの会話を聞いていると、デザインに関してはちょっと控え目で、毎日使えるようなフェラーリが欲しいという声を聞くことができます。 ローマのヴェネト通りをフィアットではなく、フェラーリで走りたいという声もある。 そういうリクエストに対して私たちは何ができるのか。 私たちのヘリテージを考えた時、60年代にはエレガントなクルマがたくさんありました。 そのエレガントでラグジュアリーなスタイルをGTという形にして現代に持ち込もうと考えたのです」 キイ・コンセプトは、"控え目なラグジュアリー"。 チーフ・デザイナーのフラヴィオ・マンツォーニ氏はそれを、できうる限りシンプルなラインで表現しようと考えたという。 「デザインの出発点はイブニング・ドレスを着たF1マシン。 詩的でピュアなものをシンプルなラインで表現したいと思いました。 テールは低めで、プロポーションはバランスが取れている。 ボディ・サイドのラインは2本だけ。 ラップアラウンドなシェイプ。 再びガリエラ氏によれば、2019年夏に発表したSF90が今までのフェラーリ・オーナーをターゲットにしたフェラリスタのためのクルマであるのに対し、ローマはそれとは正反対。 スポーツカーにまったく興味がなく、クルマにエレガントさを求める新しい顧客層に乗ってもらいたい、と断言した。 やはり、ここにきてフェラーリが大きく舵を切ったのは間違いない。 これは"事件"だ。

次の

フェラーリ・ローマ

フェラーリ ローマ

フェラーリは11月13日、新型クーペのフェラーリ『ローマ』(Ferrari Roma)をイタリアで発表した。 ただし、そのデザインはポルトフィーノとは大きく異なり、フェラーリの最新デザインが反映されている。 フェラーリ ローマのデザインテーマは、「時代を超越したエレガンス」だ。 ローマは、洗練されたプロポーションと、優れたパフォーマンスやハンドリングを追求した。 フェラーリによると、独自のパフォーマンスとスタイルを身に着けたローマは、1950~1960年代のイタリア・ローマを特長づけるような、気ままで楽しい当時の生活スタイルを表現しているという。 イタリアのフェラーリ・スタイリング・センターが、 ローマのエクステリアに対して取った中心的なアプローチは、クリーンなデザインに仕上げることだ。 さらに、調和の取れたプロポーションとピュアでエレガントなボリューム感を、さまざまなエレメントの間で確実に調和させることを目指したという。 ボディサイズは、全長4656mm、全幅1974mm、全高1301mm、ホイールベース2670mmだ。 ポルトフィーノ(全長4586mm、全幅1938mm、全高1318mm、ホイールベース2670mm)に対して、ローマは70mm長く、36mmワイド、17mm背が低い。 2670mmのホイールベースは同数値だ。 インテリアには、新たなアプローチを採用している。 ドライバーや他の乗員のために、安全性に優れたパッセンジャーセルを導入した。 これは、デュアルコックピットのコンセプトを進化させたものだ。 各種の表面仕上げと機能を、コックピット内において機能的にレイアウトしている。 このコックピットには、フェラーリが持つ空間に関するコンセプトやノウハウを反映させ、さまざまなエレメントを効果的に配している。 ローマはポルトフィーノよりも、20psパワフルとなる。 提供 トランスミッションは、フェラーリ初のプラグインハイブリッド車(PHV)、『SF90 ストラダーレ』にも採用された新しい 8 速デュアルクラッチを組み合わせている。 ローマの乾燥重量は1472kgで、ポルトフィーノの1545kgよりも73kg軽い。 フェラーリはローマについて、目の肥えた顧客に「ラ・ドルチェ・ヴィータ」(イタリア語で甘い生活)のコンセプトを具現化する洗練さを提供する、としている。

次の

フェラーリ・ローマが提案する新しい「甘い生活」

フェラーリ ローマ

フェラーリ・ジャパン代表取締役 フェデリコ・パストレッリ氏 さて、1月にフェラーリ・ジャパン代表に就任したパストレッリ氏は、2002年、フェラーリカリフォルニアのシニアプロダクトマネージャーに着任。 その後、パーソナリゼーション&アトリエ部門のマネジメントなどを経験し、日本代表に就任する前は南ヨーロッパ・アフリカ地域セールス・マーケティングの責任者を務めていた。 日本代表に決まったとき、パストレッリ氏は自分のキャリアにプラスになることと同時に、プライベートでも日本の文化に触れられることが楽しみに思ったということなので、日本のイメージはポジティブな印象だ。 そんなパストレッリ氏に今後の日本市場の展開を聞いてみると「市場としてまだ伸びしろがあると考えています」という。 そして今回投入したローマは、「まさにその伸びしろがあるマーケットに対してフィットするモデルです。 そこでわれわれはそういったことを考慮しながらさまざまな活動を仕掛けて行く予定です」とコメント。 具体的には、「フェラーリはお客さまとコミュニケーションを密にとるということを大切にしていますので、お客さまに対してのプレゼンテーションをはじめ(ローマでは各オフィシャルディーラーにおいて招待客限定のプライベートビューイングを開催)、サーキットではフェラーリのレースのDNAを実際に体感してもらうイベントを、さらに、長距離を走るダイナミックツアーというドライビングイベントなど、お客さまにフェラーリを実際に体験してもらえるアクティビティを考えています」と説明。 日本市場にフェラーリが導入されてから50年以上になり、親和性の高い国ともいえる。 近年導入が開始されたアジア諸国と日本との違いについては、「アジアでの勤務経験がないので難しい」としながらも、「日本では長い歴史があるということでお客さまから信頼を獲得しています。 実際に中国をはじめとしたアジア諸国ではフェラーリが導入されてから年数が経っていないということもあり、お客さまの層が若いのです。

次の