ショパン 練習曲 10。 ショパンエチュード(練習曲)全曲解説【動画付き】

ショパンの名曲10選!ショパンの有名曲・代表曲のおすすめをご紹介

ショパン 練習曲 10

上級者用ですね。 練習曲と言えば、 簡単な曲からだんだん難しい曲へとステップアップするのが普通ですよね。 ショパンのエチュードは違います。 いきなり超難易度の高い曲から始まります。 ショパンはエチュードを 27曲残しています。 作品10と、作品25が、 それぞれ12曲と、番号のない3曲です。 ショパン自身は番号を付けただけで、後に、番号だけでなく、 曲にあった愛称で呼ばれ、有名になっている曲も多いです。 作品10、最初の2曲 Op. 10-1 ハ長調 (「滝」「階段」と呼ばれています。 ) Op. 10-2 イ短調 (「半音階」と呼ばれています。 ) の 難易度は最高で、10段階の10あります。 ショパンの曲が弾きたかったらショパンの曲を練習すると良い。 と言います。 というのも、 ショパンは他の作曲家とは少し違うので、 他の曲を練習するよりもショパンの他の曲を練習して、 ショパン独特の演奏に慣れるのがおすすめなのです。 そして、 いきなり超難易度の曲から練習するのはお勧めできません。 先ほど挙げた、 比較的難易度の低い曲から練習してください。 あるいは、エチュードではない曲を練習してから 難易度の高い曲に挑戦してください。 練習曲とはいえ、 ショパンの曲はただ練習するためのものではありませんから、 技術だけでなく、芸術的、音楽的な表現もできるように 弾くことができるようになりたいですね。 しかも、この曲を弾きこなせるか! と、まるで挑戦しているかのように 最高に難しい曲から始まります。 この練習曲を練習する前にします。 ショパン独特の超難易度の練習曲を技術的にも芸術的にも身に付ければ ショパンも認めるピアニストと言えるのではないでしょうか。

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ショパン《練習曲第4番 嬰ハ短調 作品10

ショパン 練習曲 10

ロシアに占領された祖国に帰らずパリにとどまる ショパンは生涯で27曲の練習曲を作曲しており、作品番号(Op. )10として12曲を、Op. 25として12曲を、それぞれまとめて出版しています。 残り3曲は単独曲で演奏される機会も少なく、一般的に「ショパンの練習曲」というとOp. 10,25の合計24曲を指すことがほとんどです。 なぜなら、ショパンは意図して12? 2=24としたからで、これは長調・短調すべての調で作曲し、曲集としたバッハの「」にならっているからです。 そのうち、最初の12曲である、Op. 10にフォーカスしたいと思います。 この12曲の中には、日本では「別れの曲」と呼ばれている第3番や、右手がほとんど鍵盤の黒鍵だけを使って演奏する第5番「黒鍵」、そして、ショパンが祖国の蜂起の知らせを受けて怒りとともに書いたといわれる第12番「革命」などが含まれます。 1810年、フランス人の父と、ポーランド人の母の元、当時はワルシャワ公国だった現在のポーランドに生まれたフレデリック・ショパンは、この連載でも度々取り上げています。 若くして才能を表したため、周囲のすすめにより、「田舎」であるポーランドを出て、はじめは音楽の都ウィーンに行き、そこでうまくいかないと、花の都パリを目指しました。 実際はパリ経由ロンドン行きの交通許可証を持っていたようですが、先祖の地、フランスの水があったのか、パリで長くとどまることになります。 彼が後にした祖国は、ロシアの支配に抵抗して蜂起が起こり、失敗したため、ロシアに占領されてしまいます。 ショパンはそんな変わり果てた祖国に帰ることを拒否したため、人生後半、ほぼ半分の18年間を、パリを拠点として過ごすことになりました。 新しい楽器「ピアノ」で練習曲が必須に 19世紀前半は、ちょうどピアノの勃興期で、現代では「ピアノフォルテ」と呼ばれるようになったまだまだ音も小さく、表現の幅にも限りが有る過渡期の楽器から、金属加工技術などの発達とともに、大ホールでも演奏可能な現代の「ピアノ」が生み出される時代だったのです。 そんな次々とニューモデルが発表される「ピアノ」の音楽で求められたのは、「練習曲」というジャンルでした。 新しい楽器ですし、両手で別の動きをする結構演奏が難しい楽器ですから、トレーニングなしではなかなか弾けません。 そして、オーディオがなかった時代ですから、家庭用の楽器としても大人気だったのです。 革命で力をつけた市民層が、チェンバロを宮殿において楽しんだ旧貴族階級のマネをする、という意味合いもあったでしょう。 現代につながる「ピアノのお稽古」は、この時代から始まったのです。 また、そこには、他の楽器だと良家の子女には練習することにはばかりがあったのですが、演奏中は観客にたいし横を向いていて、長いスカートでも弾きやすい、つまり「お嬢様にとって上品な楽器である」という事情もありました。 演奏人口が増え、レッスン人口が増え、学ぶ方にとっても、教える方にとっても、そして、「ピアノを売る」勢力にとっても「練習曲」は必須の曲ジャンルでした。 この時代は、「デモ演奏」をして、ピアノを売っていたのです。 現代でもピアノ初学者を悩ましている「」や、やモシュレスなどの現代でも使われている練習曲たちが生み出されました。 生涯にわたってほとんどピアノ曲しか作曲しなかったショパンも当然のごとく「練習曲集」に手を染めますが、「ワルツ」や「ノクターン」でもそうだったように、ショパンは先人たちが考案したそれらの曲を、単なる「三拍子の軽快なダンスの曲」や、「夜想曲という名の物憂げなゆっくりな曲」という形式上の模倣だけをすることはなく、実に様々な創意工夫を持ち込み、人の心に訴える「内容の有る」名曲を生み出していったのです。 難しいのに美しい 練習曲集においても例外ではありませんでした。 指の技術の訓練という実用性もちゃんと確保しながら、彼はどんな作曲家も思いつかなかった「ピアノ芸術としての独自性」を各曲に盛り込み、練習曲の金字塔を生み出してしまったのです。 あまりにも芸術的すぎるために、練習曲集、と銘打っていても、プロのピアニストが演奏会に頻繁にあげる曲となっていますし、これを入試やコンクールで弾かねばならない学生さんにとっては、「単に指が回ればよいのではない」芸術的表現が求められるのです。 これは恐るべきことです。 「難しいだけの曲」ではなく、「難しいのに美しい」のです。 そして、作品10の12曲に関しては、驚くべきことが2つ。 ショパンは、ほとんど先生に師事していないのです。 ポーランド時代に、無名のピアニストと音楽院の院長の二人に師事した事実はありますが、国を後にしてからは、ほぼ先生らしい先生を持っていません。 彼は自分の音楽のみを信じて作曲を続けたのです。 あえて、あるとすれば、この二人がショパンに課題として与えたバッハとモーツァルト。 ショパンが生涯尊敬した二人の天才の作品だけは、成人以後のショパンが手本としたところでした。 しかし、他の作曲家の「練習曲」とショパンの作品が圧倒的に違うところは、技術の練習のために「歌」を犠牲にしていないところなのです。 チェルニー作品などに見られる「技術練習のための無味乾燥な反復」は全く見られず、ショパンの練習曲は、いつも歌が溢れています。 「黒鍵のエチュード」は「黒鍵縛り」をショパンが自らに課したからでしょうか、すこし似た音形が連続しますが、そのためにショパン自身は少し気に入っていなかったらしく、クララ・シューマンが演奏会で取り上げる、と聞いたときに「なんでわざわざあんなつまらない曲を!」と感想を記した手紙が残っています。 現代の入試やコンクールでも「必ず」課題に出される そして、2点目は、今日取り上げたOp. 10は、大部分がワルシャワ時代に書かれていた、という事実です。 パリに落ち着いて書かれた以後の作品は、もちろん、パリにおいて交わった作曲家や、そこで聞いた最先端の音楽の影響、ということも考えられますが、Op. 10の12曲に関しては、「20歳そこそこの、ポーランドという音楽的には田舎だった都市をほぼ出ないで書いた」ということなのです。 これには「天才」という言葉でしか説明がつけられません。 実際、ピアニストの観点から見ても、ショパンの練習曲集を超える芸術性を持った曲集は存在しないと思います。 この曲は、パリですでに超絶技巧ピアニストとして、作曲家として有名だったに捧げられています。 当然「」リストも練習曲をたくさん残していますが、やはりテクニックが全面に押し出された派手な曲が多く、心に沁み入るようなショパン作品の前では分が悪いと言わざるを得ません。 体力がなかったために、自ら演奏会を開くよりは、ピアノの個人教授のほうが仕事として好きだった、といわれるショパンですが、当然、自作の「練習曲集」も課題として生徒に与えられていたことでしょう。 以後、数え切れないピアノ学習者がショパンの練習曲に取り組んでいるわけです。 弱冠20歳の天才が残した「練習曲」がピアノと音楽の歴史に、計り知れないほどの大きな貢献をしているのです。 現代の入試やコンクールにおいて、「練習曲」の課題曲として、他の人、つまり、リストやスクリャービンやドビュッシーやラフマニノフ・・・彼らもいずれも「ピアニストであり作曲家」でした・・・・の「練習曲」作品が選択的候補に挙げられることがありますが、ショパンの練習曲だけは、「必ず」「マスト」で課題に出されます。 この事実からも言えますが、ショパンの練習曲集を超える名練習曲は、まだ現れていない、と多くの人が感じているようです。 本田聖嗣 本田聖嗣プロフィール 私立麻布中学・高校卒業後、東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を卒業。 在学中にパリ国立高等音楽院ピアノ科に合格、ピアノ科・室内楽科の両方でプルミエ・プリを受賞して卒業し、フランス高等音楽家資格を取得。 仏・伊などの数々の国際ピアノコンクールにおいて幾多の賞を受賞し、フランス及び東京を中心にソロ・室内楽の両面で活動を開始する。 オクタヴィアレコードより発売した2枚目のCDは「レコード芸術」誌にて準特選盤を獲得。 演奏活動以外でも、ドラマ・映画などの音楽の作曲・演奏を担当したり、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」や、インターネットクラシックラジオ「OTTAVA」のプレゼンターを務めるほか、テレビにも多数出演している。 日本演奏連盟会員。

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ショパンエチュード(練習曲)難易度【10段階評価】

ショパン 練習曲 10

ショパン作曲 練習曲 エチュード Op. 10-4について のだめで有名になったショパン「10-4」 ピアノを弾く人であれば誰もがしっている「のだめカンタービレ」の中で登場するこのショパン作曲の練習曲Op. 10-4。 コンクールで弾く曲を鬼教師、江藤先生が考えていると、のだめは「ショパンエチュードなら弾いたことありますよ」とさらっと弾いてしまった曲です。 実際さらっと弾ける人はごくわずかで、ほとんどの人はショパンの手の柔らかさと敏感さに圧倒されてしまいます。 ショパンエチュードでサラッと演奏できるのはOp. 10-12やOp. 25-1. 2くらいでしょう。 10-4はショパンコンクールでもよく弾かれる ショパンエチュードを課題とするショパン国際コンクールでも、このエチュードOp. 10-4は演奏されます。 国際コンクールのレベルですから、音は立ってミスがない、テンポも速くて完成度が高いです。 ショパンの楽曲を聞きたいときは、ショパン国際コンクールのYoutubeにいけば大抵の作品を聞くことができます。 またコンクールの映像もほとんどあげられているので、さまざまなコンテスタントの10-4の演奏を聴くことができます。 映像ではないけど、お気に入りのショパンはこちら。 小林愛実さんの演奏、下の方にショパンコンクールの演奏も載せておきます アウフタクトアウフタクトとは、日本語で弱起、上拍と呼ばれています。 10-4のように4拍子だとしたら4拍目で始まる作品のことを言います 3拍目でも言うかも。 この作品においてアウフタクトはテクニックや音楽を構成する上で重要な役割を果たします。 例えば冒頭、アウフタクトを意識せずに始めると、力が入りっぱなしになり徐々に詰まってきます。 しかし、アウフタクトを意識し1拍目で力を抜くようにすると、自然に演奏することができます。 これは、ショパンがバッハの平均律クラヴィーア曲集を基にテクニックを構成したことが由来です。 この冒頭のような4つの音の下行形の箇所は、10-4ではすべて次の1拍目で力を抜くようにしてくださいね。 というのも、弾きやすい場所と弾きにくい場所が頻繁に入れ替わるからです。 とくにこの練習曲Op. 10-4はその傾向が強いです。 弾きやすいところは速くなり、弾きにくいところは遅くなります。 自分ではわかっていても、録音すると大抵えーらいこっちゃ!になっています。 局所的にメトロノームを使い、テンポを矯正しましょう。 また、弾けないところを無理やり速く弾くのではなく、弾けないところが弾けるテンポに合わせましょう。 古典的な音の配列の10-4 練習曲Op. 10-1の記事でも述べた通り、白鍵の作品は非常に難しいです。 が、これは跳躍する場合の話。 10-4のように音が密集しているときは、黒鍵があると混乱をきたしやすいです。 ショパンはショパン独自の演奏法を確立しましたが、まだ19歳〜23歳の間に書き上げられたようなので、まだまだ書法が甘い部分があります。 それが、この黒鍵の入り混じった超複雑な10-4なのです。 指が太い人はかなりキツイ曲でしょうね… 広範囲のアルペジオの10-4 広範囲のアルペジオといえばOp. 10-1ですが、この作品のアルペジオはちょっと違います。 10-1のようにいきっぱなしなら良いのですが、このOp. 10-4は行ったり来たりのスパンが非常に速いのです。 なので支えが甘くなり、とっ散らかった演奏になってしまうのです。 これを解消するためか、広範囲アルペジオの2の指で奏すべき箇所は8分音符で書かれていますが、意味があるのか…2の指を中心に手首を鍵盤と平行に動かすのは分かりますが、これをすると手首の神経を痛めるそうです。 グレン・グールドもその1人でした。 テクニック さて、じゃあこの作品をどう弾いたら良いか、解説していこうと思います。 「支え」や「底の感触」という定義が曖昧な言葉を使いますが、これは後に用語集のような形で記事にする予定ですので、暫しお待ち下さい。 支えありきの10-4 支えとは鍵盤の底を掴む感触のこと。 指がそこに当たった「コツン」という感覚ではないので、きちんと区別してください。 音量の小さなパッセージは支えを作るのが一般に困難とされますが、やってみよと意外と支えを作ることができるのです。 ショパンは確かにか弱く、とろけるような手を持っていましたが、しっかりとした支えはあったようです。 10-4や25-2でも、弱い支えを作ることは可能です。 支えさえも使わない奏法を確立したのはドビュッシーなので、ショパンにおいて支えは必要です。 演奏しながら左右の鍵盤の感触、手の開き具合、また白鍵と黒鍵の高さの違いなどを敏感に感じ取りましょう。 目視による確認より、感覚の確認の方が本番では上手くいきます。 指先を敏感にして演奏しましょう。 左右のバランス~シャイで内気な子~ このOp. 10-4は非常に難しいのです。 特に細かいパッセージは厄介で、本番で弾き出した途端「あ、止まる」と思わせる恐怖の作品です。 しかし、細かいパッセージにだけ目を向けることはできないのです。 細かいパッセージの裏には和音の刻みが「隠れて」いますが、必死になると隠れずに「こんにちは」してしまいます。 せっかく細かいパッセージが弾けるのにその和音の刻みが「こんにちは」して台無しになる演奏はかなりあります。 10-4において、和音の刻みはシャイで内気な子なのです。 あんまり表に押し出さないでくださいね。 練習法 このエチュードOp. 10-4で必要な練習は主に3つです。 メトロノーム テンポがえらいこっちゃ!になる演奏はコンクールで多いです。 難しいところが弾けるテンポに、簡単なところのテンポを合わせてくださいね。 しかし10-4をチンタラ弾かれたらたまったもんじゃないので、大体2分20秒台には乗せてください。 私の知ってる最速の10-4はこれ 支え 支えは鍵盤の底を掴む感覚ですが、押し付けることや、打鍵と一緒にコツンと鳴らす、ということとは違います。 しっかりした柔軟な支えを作ることに成功すると、あっという間に10-4でも弾けるようになります。 感覚が全てなので、自分で思考錯誤して自分の支えを作ってください。 感覚 ここでいう感覚とは、鍵盤の位置の感覚のことです。 鍵盤に指の側面が当たる感じや、黒鍵と白鍵の位置、また広範囲のアルペジオも、支えと感覚を鍛えることにより弾けるようになります。 10-4、いやショパンエチュードは感覚と支え、そして音楽のエチュードなのです。 ショパン:10-4まとめ ショパンエチュードOp. 10-4は火薬のような作品です。 危険だと思っていれば安全、安全だと思っていると危険なのです。 まぁ、みなさんも10-4を本番に出して「あ、止まる」という感覚を1度は味わってみて下さいね。 合わせて読みたい.

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